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「あーん。おうちが わかんないよう。」 のはらのまんなかで、おんなのこがないています。 そこへ、こぎつねがやってきて 「ね。なみだをふきな。いっしょに さがしてあげるよ。」 しんぱいそうに、そう言ってくれたこぎつねと おんなのこはてをつないでおうちを探します。 このみちかな。あのみちかな。
おんなのこは無事おうちに帰りつきますが、 こんどはかえりみちに、こぎつねがまいごになってしまいます。 こぎつねの次はこぐま、次はこうさぎ。そして最後は・・・?
あまんきみこさんのやさしい文章と、『わたしのワンピース』の西巻茅子さんの絵が、ほのぼのしたお話にぴったり。 まいごになったけど、しんぱいそうに一緒にかえりみちを探してくれるひとに会って、ほっとしたり、ねむる前にしあわせなきもちで「また会いたいな」と思い出したり。 子どもが大好きな「くりかえし」絵本でもあります。 思いやりが次々つながって、最後は、みんな笑顔。 「おやすみなさい」で終わるので、ねむる前にお布団で読むのもおすすめですよ。 一日の終わりに子どもと読むと、ほーっと心がゆるむ絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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野原のまん中でまいごになった女の子が、小さな動物たちと心をかよわせるふしぎで、楽しいメルヘン。

女の子が迷子になり、こぎつねが一緒にお家を探してくれました。その帰り道、こんどはこぎつねが迷子になって・・・。
「あーん。おうちが わかんないよう。」と言うところと、このみちかしら。あのみちかしら。とお家を捜すところがとても可愛いのです。
最後はとっても優しい気持ちになれる絵本です。 (ゆきみずママさん 40代・ママ 女の子10歳、男の子4歳)
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