「つんつくせんせいといたずらぶんぶん」で第4回ようちえん絵本大賞を受賞した、つんつくせんせいシリーズ第9弾。
やさしいおじいさんが、雪にさらされるお地蔵さまに笠をかぶせてあげたことで、恩返しを受ける昔話「かさじぞう」。 つんつく先生とつんつく園の子どもたちは、「かさじぞう」にならって雪にさらされるおじぞうさんたちに笠をかぶせてあげました。
次の日、つんつく園に向かってやってきたのは、笠をかぶったおじぞうさんたちの行列。 ところがどうでしょう、おじぞうさんはつんつく園を通りすぎてしまったではありませんか! つんつく先生と子どもたちは、急いでおじぞうさんたちを追いかけます。
「おじぞうさんたち、まってー! いったいどこにいっちゃうの!?」 「ま、まさかおじぞうさんがそんな方法で雪のなかをゆくなんて!」 おじぞうさんたちは、てるてるぼうずのような丸いシルエットで、なんだかとってもやわらかそう。 彼らの見せる予想外な行動が、愛らしくておかしい一冊。
いちばんのみどころは、つんつく先生と子どもたち、おじぞうさんたち総勢32人が、ひとつの部屋でわいわとにぎやかに過ごしている場面! ちっちゃな顔にそれぞれがゆたかな表情をたたえて仲良くしているのを見ていると、いっしょに楽しい気持ちになってきます。
雪景色の絵本ですが、読み終わったときにはきっと、あたたかな心地になっているでしょう。
(堀井拓馬 小説家)
「かさじぞう」の昔話をまねしてお地蔵さんに笠をつくったつんつく園のみんな。ところが、お礼にやってくるはずのお地蔵さんはつんつく園を素通り。あわてたつんつく先生は、お地蔵さんを追いかけますが…。
昔話かさ地蔵とつんつせんせいのおはなしが見事にコラボしています。
つんつくえんのみんなが作ったかさ。
雪降る道をてくてく歩き、15人のお地蔵さんの頭にかぶせてあげました。
次の日みんなが待っていると、米俵を曳いたお地蔵さんたちがこちらにやって来るのが見えたのですが、つんつくえんを通り過ぎ、・・・・・・。
お地蔵さんの恩返しを待っているつんつく先生に大笑い!
そんなはずはないと、雪の中お地蔵さんたちを追いかけるえんのみんなと先生に大爆笑!
お地蔵さんたちは、聞こえないようでずんずんあるいていくばかり。
じょいやさ。じょいやさ。のかけ声が、とっても威勢が良くてリズミカルです。
つんつくせんせいは、恩返しは私たちにとばかりに園児を引き連れそりやらスキーで必死に追跡。
ジャンプ台まで使っての大追跡に、つんつくせんせいご健在〜♪とまたクスリ。
お地蔵さんたちの行き着いた先で頭をかしげるおじいさんとおばあさん。
ここでも、つんつくせんせいは、かさの作り主のことを、・・・・・・。
このあとのとても楽しそうなお餅つきとお団子作りに、これがあるからたかどの作品は、読み応えがあるのよねぇ〜って、ひとりごちてしまいました。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子17歳)
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