![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
よく知られたグリム童話の一編を、親しみ深い絵と読み聞かせにぴったりの訳文で絵本化。 『こびととくつや』など、グリム童話の絵本化に定評のあるドイツの画家が描き下ろした最新作。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
知っている童話にしては、絵といい文章といい、重厚で心理描写の深みを感じる絵本です。
表紙から始まる基調の黒は、二人の不安を克明に表現しています。
シルエットをかすかに見せるだけの両親は、親の愛情のなさを表現しています。
原文はわかりませんが、藤本朝巳さんの淡々と語り口調でつづられる文章はドライで、ブラントさんの絵をさらに効果的にしていると思います。
白と黒の対比が、解放と束縛、幸せと不幸を語っています。
子ども向けというよりも、大人向けの「ヘンゼルとグレーテル」でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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