
「あなたがその恨みを手放さぬ限り…」助けた蟹が恩返しにやって来て,蘇った前世の無念は月夜に昇華されていった…幻想的絵本。
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前世が無念の死を遂げた武将だった、百姓が主人公のお話。
テーマとしては、身の回りの混乱を引き起こしている原因である「無意識の
うちに抱えている恨み」を意識化して解放することによって、平穏で心穏やかな
日々が訪れる、というものでしょうか?
でも、テーマよりなにより、読んでいると心の深いところに小さな石が投げ込まれた
かのように、ズーンと響いてきます。読後しばらく、その反響というか、静寂が
自分の周りにしばらく残っていました。
このお話、後世まで読み継がれるといいなと思うのですが。
(はーとぽっぽさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子0歳)
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