![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
大人気・旭山動物園を舞台にした絵本の登場です!
トコちゃん一家は、旭山動物園へ出かけることになりました。 チンパンジー、オオカミ、エゾシカ、ホッキョクグマ、ペンギン、動物たちはみんな赤ちゃんを育てていました。 しかし、もうじゅう館につくと、トラのイチのすがたがどこにもみあたりません。イチをさがしているうちに、「喪中」かんばんを見つけました。 イチは死んでしまったの? トコちゃんの目から、なみだがぽろぽろこぼれてきました。 ちょうど、そこへ通りかかった園長さんといっしょに、トコちゃんは「いのちの糸」を40億年たどっていきました……。
「いのちのいれもの」たちの大切なやくわりを、かわいらしく、かつ幻想的な絵で伝えている絵本です。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
不思議な題名に惹かれて読んでみました。
私たちのいのちは、
40億年前に起きたと考えられる、たった一度の奇跡、
原始生命の誕生から、いのちの糸が続いています。
みんな姿・形は違うけれど、
同じことは、中にいのちが入っているということ。
私たちの体は、40億年つなぎ続けてきたいのちの入れ物だったのです。
だから、自分だけのものではない命をまっとうすることが、
本当の生きている意味であり、みんなで命をつなぐということなのです。
有名な旭山動物園の園長さんが、トラが死んで泣いていたトコちゃんに、
話してくれた内容です。
前半は、トコちゃんの楽しそうな動物園での出来事が書かれていました。
でも、アムールトラのイチが死んでしまったと知ったところから、
園長さんのいのちについてのおはなしが始まります。
とっても難しい内容だけど、ちいさいトコちゃんにでもわかるように、
丁寧にわかりやすく話してくれています。
実話なのでしょうか?
もし、これが実話なら、園長さんってすごいな〜と思いました。
日々、いのちの糸を引き継いだ「いのちのいれもの」を、
大切に預かっていると考えているのなら、
この旭山動物園にいる動物たちは、なんて、シアワセなんでしょう。
そして、私たちも、自分のいのちを大切にしていかないと
いけないな〜と改めて思いました。
小学高学年から中学生のお子さんに、
命について考えてもらうきっかけになる絵本だと思います。 (多夢さん 40代・ママ 女の子12歳、)
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