世界で人気の「ひかりではっけん」シリーズ6作目。ページの裏から光を当てたり、あかりにかざすと、不思議! 隠れていた生き物たちが浮かび上がります。 本作のテーマは「世界の海」。地球には5つの大きな海があるのですよね。北極海、大西洋、南極海、インド洋、太平洋。これからその5つの海の中をのぞいていきますよ。
まずはいちばん小さくて冷たい海、北極海。氷の穴からのぞいているのは誰かな? ……裏から光を当てると「イッカク!」。海面の氷の穴やすきまから顔を出す、長いツノのようなものがあるクジラでした。そして氷のトンネルの向こうには、ワモンアザラシのあかちゃんも……!
こんなふうに、夜、眠る前にライトを当てながら読むと、まるで5つの海を探検している気分。冷たい海から暖かい海。真っ暗な海の底から、珊瑚礁で揺れる、アマモのしげみの中まで。生き物もいろいろです。シャチやクジラのようによく知られたものから、パフィンという名の鳥、ドクウツボや、リーフィーシードラゴンみたいにちょっと変わった生き物まで。海で起こっている不思議なことや、生き物たちの生態など、新たな発見に出会えますよ。
図鑑好きな子、生き物好きな子におすすめの絵本。「体を動かしているのは何かな?」「隠れているのは何かな?」という問いかけの後、光を当てながら答えを探すQ&A形式の文なので、読み聞かせが得意でない人も自然に読めそうです。もし本書が気に入ったら『みえた! きょうりゅうのせかい』『みえた! ジャングルの奥』『みえた! からだのなか』など、シリーズの他の本もぜひ手にとってみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「せかいの うみって どんな ところ?」 「ひろい うみには どんな いきものが いるのかな?」 「どんな くらしを しているんだろう?」 光をつかって、せかいの うみの ふしぎを のぞいてみよう!
「ひかりではっけん」シリーズはQ&Aで展開する知識絵本です。 でも、ただ答えを教えてくれるわけじゃないんです。 部屋の灯りや携帯電話のライトを使って、ページのうしろから光をあててみると……? 『みえた!せかいのうみのふしぎ』では、世界の5つの海と、いきものたちの生態を紹介します。
自分で答えを発見しながら読み進める、新感覚の知識絵本。巻末の補足説明も充実! 世界15ヶ国以上で発売され、大人気となっているシリーズ、待望の日本語版です。
「ひかりではっけん」シリーズ5作目。
私は初見のシリーズですが、なかなか斬新な演出にうなりました。
ページの後ろからライトで照らしたり、ページを光にかざしたりして、
隠れた絵が出現する趣向。
クイズ方式でその答えが浮かび上がる、というのがドラマティック。
今回取り上げてあるのは、5つの海、北極海、大西洋、南極海、インド洋、太平洋。
うみのふしぎ、という題名の通り、たくさんの学びがあります。
生態や体内のしくみ、地質的な現象などなど、
命に満ちた不思議を体感することで、「海から目を離さないで」というメッセージが
ストンと理解できます。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子27歳)
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