![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
本書は「世界のむかしばなし絵本シリーズ」の1冊。ロシアのむかしばなし絵本です。 金髪で白い衣を着た七人の兄弟は、顔も背丈もそっくりで、名前はみなシメオン。 でもそれぞれ、ちがう「わざ」をもっています。
ある日、王さまが兄弟の畑をとおりかかり、七人それぞれがもつという「わざ」に興味をもちます。 一番上のシメオンは、天まで届く鉄の柱をたてられます。 二番目のシメオンは、その柱にのぼって四方の果てまで見渡せます。 三番目は船のり、四番目は弓名人……と、六番目のシメオンまでは、いかにも役に立ちそうなわざの持ち主です。 でも末っ子は歌って踊り、笛を吹くのが得意。 役に立たないと思われましたが、実は末っ子の腕にかかると、みな踊って踊って、自分の意志ではやめることができないくらい踊ってしまうのです。
さて七人のシメオンは、王さまの命令で、海のむこうの島にいる、うつくしいエレーナ姫をたずねることになります。 それぞれのわざを使い、姫を、王さまのもとへ連れて帰ろうとしますが……。
最初から最後まで、大畑いくのさんが描く、幻想的な色彩に魅了される一冊。 あざやかな緑の農地や、青い海。黄金の宮殿、草原、星空……。 一つ一つの場面のうつくしさが、おはなしの世界をいろどります。 意地悪な司令官は、王さまに何度も嘘の告げ口をしますが、最後は七人のシメオンが力をあわせ、それぞれ幸せな結末にたどりつきます。 むかしばなしならではの時空を超えるおはなしの魅力を、存分に味わってくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
ロシアのむかしばなし。 末っ子のシメオンが笛をふけば、だれもかれもが踊りだす! 背丈も顔も名前も同じだけど、 ひとりひとり不思議な技を持つ七人の兄弟。 ある日、王様に技をみせるよう命じられ、二番目のシメオンが、はるか遠くブヤーン島にいるうつくしいエレーナ姫を見つけると…。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
世界のむかしばなし絵本シリーズ第1期ということで
その国の方の作家さんの作品の日本語訳ではなく
再話?したものを訳しているの?かな?
これは、2.ロシアのむかしばなし
王様の権力って、絶対で、我欲というか・・・
自分の思う通りにならないと殺しちゃう
側近の司令官も、妬み?が強く、邪魔者を陥れる・・・
他の国でも、そうかな?
日本でも、悪代官がいたりしますが(笑
7人のシメオン兄弟は、同じ顔、体つきながら
それぞれ個性的な特別な能力があり
7番目のシメオンだけは
音楽分野という
エリックカールの「フレデリック」を彷彿させます
他のおはなしも楽しみに読みたいと思います (しいら☆さん 50代・その他の方 )
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