![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
インクレディブルホテルは、ほかではありえないくらい、すばらしいホテル。 すべてのことがきっちり時間どおりに行われているのですから。
まず、朝5時に見習いのステファンがコーヒーを淹れ……。 そのコーヒーでシェフが目を覚まし、朝食作り。 6時に執事がそれを運び、支配人を起こします。 夜もきっちり、支配人の入浴、シェフの夕飯も時間どおり。
ところでステファンは、すべてがはじまる朝一番の大事な役どころですが、見習いですから、床掃除や料理の準備しかさせてもらえません。 お菓子を作りたいけど、作っていいのはシェフのザガットさんだけ。
そんなある日、ホテルは大きなパーティを開くことになりました。 記念すべきホテル100周年のパーティで、特別ゲストは身分が高く気難しいドローネ公爵夫人! シュークリームを積み上げたクロカンブッシュが大好きな公爵夫人のために、支配人はシェフに言いました。 「見たこともないほど高くて、食べたことのないほどトロッとしたかんぺきなクロカンブッシュをつくってもらいたい」 さあ、そんなクロカンブッシュ、できるのでしょうか!?
みどころは、パーティ当日に起こる事件と、公爵夫人のひどい顔色(笑)。 そして登場するクロカンブッシュ! そのボリュームや華やかさに目をうばわれること間違いなしです。 一体誰が作ったのか……、それは絵本を読んでのお楽しみ。
文を書いたのは『イルミネイチャ― からだのなかを大冒険』などの著作があるケイト・デイヴィス。 絵はイザベル・フォラス。日本での絵本出版は初めてのイラストレーターです。 訳は、カレルチャペック紅茶店の代表であり、絵本作家の山田詩子さん。
にぎやかな音といい香りが漂ってきそうな、インクレディブルな(ありえないほどすばらしい)絵本の世界を楽しんでくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
インクレディブルホテルは、ほかではありえないくらい、すばらしいホテル。そのホテルが100周年の記念に、盛大なパーティーをひらくことになりました。特別ゲストは、気むずかしくて有名なドローネ公爵夫人! ホテルのピンチに、見習い料理人のステファンは……。 遊び心いっぱいの、たのしい絵本。カレルチャペック紅茶店の代表で、 絵本作家としても活躍中の山田詩子さんの訳が、 ありえないくらいぴったりです!
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
インクレディブルの響きがいいなぁと思っったら、incredibleは「信じられない」という意味だとか。
意味そのままの物語ですが、センスのいいコミカルストーリーです。
クロカンブッシュというお菓子も初めて知りました。
パティシェのザガットさんに、意見をするなんて、それこそインクレディブルですが、ステファンは確かに技術を持っていましたね。
夢のような成功物語で、内容も甘々ですが、アニメ物語ようで想像を膨らませました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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