
ついこの間まで、ぼくたちはウクライナのドネツクという街に住んでいた。 「せんそう」が始まって隣国ポーランドに逃げてきた。 「やあ、野蛮人!」 「おれのママが言ってたけどさ、あんたたちって、ポーランド人ではないでしょ。難民なんでしょ」。
2014年のロシアによるクリミア半島併合の際、ウクライナ東部ドネツクからポーランドに避難し難民となった一家の実話をもとにしたポーランドの絵本。
戦争の現実と、難民となった子どもたちの学校生活を、子どもの語りで描く。
難民や外国人を学校や社会はどう受け入れるのか。日本でもぜひ参考にしてほしい。

ウクライナのロシア軍侵攻地帯から、ポーランドに逃れた家族の物語です。
フィクションとは思えない臨場感に息を呑みました。
ポーランド人とウクライナ人の家族という設定、しかも親戚にロシア人がいるという、東ヨーロッパならではの文化事情を背景に、どうして戦わなければいけないのかという、根本のところまで考え込んでしまいました。
それでも、生命を守るという極限の危機感で緊迫した極限状況は、今の世界のいたるところに共通する事実かも知れません。
平和と安全を祈らずにいられません。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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