![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
桜の花びらがひらひら落ち、道が花びらでいっぱいになる頃、じっちょりんたちはある場所へと移動をはじめます。それは、「おいわい」をするためです。どんなおいわいなのでしょう。
児童館の片隅で暮らす小さなじっちょりんかぞく。パパじっちょりんに、ママじっちょりん、おにいちゃんじっちょりんに、いもうとじっちょりん。じっちょりんは、花やはっぱを食べるけど、種だけは食べません。大事に植えて歩くのです。そんなじっちょりんたちが誕生したのが、この時期なのです。
「たんじょういわいは、どこでするの?」 「おおきな さくらのきを めざすのよ」
しばらく過ごした場所から、次の場所へ出発です。前に植えた種が花を咲かせている様子を確認しながら、また新たな種を植えていきます。休憩中もママじっちょりんはよく食べます。なぜなら、お腹の中に赤ちゃんがいるから! さあ、大きな桜の木が見えてきましたよ……。
私たちの足もとで暮らす、小さなじっちょりんたちのお話が、8年ぶりに戻ってきました。どうやら春は、じっちょりんたちにとって特別な季節。春になるとソワソワしてくるのは、私たちだけじゃないみたい。人知れず盛大な「たんじょういわい」の準備をするじっちょりんとその仲間たちの様子を、私たちは絵本を読みながらそっと見守ることができます。彼らの様子を思い出すだけでも、ワクワクした気持ちになってきますよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
桜の花びらの舞うころは、じっちょりんが生まれる季節です。かたばみ、なずな、ほとけのざ…道ばたに花が咲くなか、赤ちゃんをむかえるじっちょりんの家族は、ワクワクしながらたんじょういわいの準備をします。そしてついに赤ちゃんが…。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
じっちょりんに新しい家族が増えるお話でした。
「じっちょりんの赤ちゃんって、こんなふうにして生まれるんだね」、「じっちょりんたちはみんな生まれる時期が一緒なんだね」と春に咲く身近な草花の描写と合わせて、じっちょりんに今まで以上に興味を持ちながら読ませていただきました。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子5歳)
|