
ある家族の暮らしの中心・こたつでのできごとを、定点観測で描いたユニークな絵本です。大みそかの朝、「今日は夜中まで起きている」と宣言して、こうたくんの長い一日がはじまります。宿題せずにごろごろしたり、おせち料理づくりを手伝ったり。年越しそばを食べた後は、初めての夜ふかしを堪能します。真上から、俯瞰(ふかん)で見る独特のスタイルで、こたつのある生活の楽しさと、家族のあたたかさ、新年を迎えるよろこびを描きます。

こたつを知らない息子に「こたつ」を教えるために読むことにしました。しかしながら、「こたつのつくり」はわかりませんでした。その代わり、「むかしの年末年始の家族の過ごし方」を知ることができました。核家族化の進む昨今、私が子どもに見せてあげることのできない光景をこの絵本をとおして子どもに伝えることができ、当初の目的とはずれますが、私としては満足です。 (さくらっこママさん 40代・ママ 女の子9歳、男の子6歳)
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