![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
かくれんぼしましょ、舞台は商店街! 古い駄菓子屋、ちいさな書店、おおきなえんとつのお風呂屋さん。どこかなつかしい建物たちに、隠れているのはあの妖怪!?
おさげの女の子といっしょに、並びたつ商店街の建物に目をこらしながら、妖怪たちを探して奥へ奥へと進んでいきます。しかしさすがは妖怪、隠れる場所も人とはちがって、一筋縄ではいきません。
女の子と妖怪が手をつないで店先をねり歩いていても、商店街の人たちはだれも気にしません。妖怪がそこにいることが、この商店街ではあたりまえなのでしょうか。
どのお店も人々の表情を見れば、笑顔と活気にあふれていて、とてもにぎやか! 一方で、どこか薄暗く描かれた商店街の風景は、そんな人々の様子とギャップがあって、独特の印象を生んでいます。まるで商店街を、うすい布一枚へだてて、遠くからながめているような?
不気味? かわいい? みんなで手をつないで、きょろきょろと仲間を探すそのしぐさや表情は、なんとも無邪気。元気いっぱいにはしゃぐ子どもたちを見ているようで、たのしい気持ちがあふれてきます。まあ、いささか目玉はぎょろりとしていますが……。
からかさおばけに、あずきあらい。カッパに大入道、ろくろ首。だれもが知ってる妖怪たちと、ふしぎでたのしいかくれんぼ! 人間の子どもと妖怪が手を取り合ってあそぶ、ほほえましい光景を描いた一冊……かと、思いきや? 最後に「あっ」と言わせるしかけは、自分で確かめてみてください。
そうそう、隠れているのは妖怪だけではありません。ヒントは作者。絵のすみずみまでじっくり見て、見つけてみましょう!
(堀井拓馬 小説家)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
夏のおはなし会や読み聞かせにおすすめのイメージ豊かな創作絵本。商店街でかくれんぼをはじめた妖怪たちが、たくみに建物の隙間や形を使って隠れます。登場するノスタルジックなお店は、実在するお店がモデルとなっています。妖怪と人間は異なる大きさで描かれているのですが、妖怪と同じ大きさの人や違和感のある建物で妖怪探しを楽しめる内容です。私たちの近くで、妖怪たちは今も楽しく遊んでいるかもしれない。そんな想像もふくらんでくるおはなしです。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
息子もかくれんぼが大好きなので、この絵本は気に入ったようでした。
不思議な色合いの挿絵が、妖怪たちとかくれんぼをする場面とぴったりマッチしていて、良かったと思います。
ページをめくるたびに、どこに妖怪が隠れているか探すのもおもしろかったです。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子5歳)
|