![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
少年ハンハンは、窓の外を見てずっと誰かをまっている。そこへ、けがをしたライオン、ゾウ、ツルがやってきて......少年がまちわびているのは誰? 戦争と平和、悲しみと喜び、すべては同じ空のしたでおきていることを心に刻む絵本。台湾の国民的絵本作家がおくる、いま伝えたいメッセージ。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
表紙からも裏表紙からも想像できない展開が待っていました。
少年の幻想は、傷ついた父親の無事を願いから生まれた幻影だったのですね。
帰ってきた父親と抱き合う少年と母親の姿は感動的でしたが、展開はさらにその先がありました。
義足になってきた父親と見上げる月の下で、戦争はまだ終わってはいないのです。
月の下を翔ぶ鳥のように爆弾を落とし続ける軍用機は、決して優美ではありません。
同じ月の下で、誰もがしあわせであればと祈ります。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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