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![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
かの今江祥智氏から「白眉である」と称され、多くの画家の絵筆を動かし、子どもから大人まで、賢治作品との新たな出会いを創り出す話題のシリーズ33巻目。 「ポラーノの広場? ああそうだ、わたしも小さいとき何べんも聞いた。野はらのまんなかの祭のあるところだろう。あのつめくさの花の番号を数えて行くというのだろう。」「ああ、それは昔ばなしなんだ。けれども、どうもこの頃もあるらしいんだよ。」
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
ずっと気になっていた、宮沢賢治「ポラーノの広場」。
絵本化は難しいとされる宮沢賢治の世界だけに、
そっと寄り添う塩梅の絵は、その世界観をアシストしてくれるかのようです。
作者自身と思しきレオーノ・キュースト氏による語り。
五月に、逃げたヤギを追って、一人の少年、ファゼーロと出会い、
ポラーノの広場という存在に出会うのですね。
まずは伝聞による登場というのが、その存在をファンタジーに昇華します。
そして、紆余曲折を経て、対面。
様々に語られるポラーノの広場が、オーケストラのように重厚に形作られます。
地理、天文、地質、化学、音楽、美術、気象、哲学、経営、文学など、
宮澤賢治の知識が織りなす世界。
理想の広場ともいわれるポラーノの広場、たっぷり味わいました。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子27歳)
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