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もしもある日突然、慣れ親しんだ日常生活のすべてを奪われ、難民になってしまったら? 思いがけずそんな状況に置かれた子どもたちの、決してかなわぬ夢を描く切ない物語。世界各地で戦争が続く今、絵本で戦争と平和について考えてみませんか? 難民への深い共感にあふれた名作。ウクライナ難民との交流から生まれた物語。
★★★2024年度ボローニャ国際絵本原画展ファイナリスト選出作品★★★

「家」は日常生活にとって、不可欠な生活基盤であることを、改めて痛感しました。
戦災によって、家の姿形を失った人々は、安心して暮らせる「家」への願望は切実なものでしょう。
何より大切な自分の生命も、安心できる家があってこそ支えられるのです。
この絵本は、難民の人たちを前提に描かれたものではあるけれど、私たちにとって他人事ではないインパクトを持っています。
大震災、津波、山崩れ、そして山火事という自然災害で家を失った人、道路陥没のような環境災害で家に不安感を持つ人にとって切実な問題でもあるからです。
自分の家が、自分と一緒に移動できたら素晴らしいでしょうね。
戸建ての家ばかりではなく、団地について触れているところに、大きな意味を感じます。
人と人とのつながりも、生きる上で不可欠なものだと教えられました。
「ふつうのおうち」という言葉の「普通」に大きな思いが込められています。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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