箱のなかにはいっているのは?!
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絵本紹介
2022.06.08
3歳といえば、赤ちゃんぽさがグッと減って「幼児」になる入り口。
0歳から楽しんでいた短い文章とはっきりとした色の絵本を卒業して、少しずつ短いストーリーのある作品が楽しめるようになります。また、乗り物や生きもの、恐竜など自分の好きなものがはっきりと分かってくるのも3歳くらいから。1、2歳とは違ったこだわりが出てくる年齢でもありますね。
そんな3歳のお子さんから楽しめるおはなし絵本をご紹介します。
「うちの子、まだそんなに好きなものなくて、どの絵本を選んだらいいかしら?」とお悩みを抱える親御さんには、子どもたちの支持を得て、続編が続いている人気シリーズがおすすめ。
ぜひ、お子さんと一緒にお気に入りの絵本を見つけてみてください。
みどころ
「そーっとそーっと」男の子がオタマジャクシをすくおうと両手を伸ばしています。ページの真ん中がめくれる仕掛けになっていて、それをめくると、「オタマジャクシってかわいいね」と男の子が水の中に手を入れているシーンに早変わり。鎌田歩さんのめくるしかけが楽しい科学絵本。「のりもの」「恐竜」「昆虫」に続き、4作目の今回は水辺の生きものがテーマです。
今度は2ひきのカメが、岩の上で足と頭を甲羅に隠し、ひなたぼっこをしています。仲間たちが「ぼくらもひなたぼっこしたいなとその岩に上ろうとして……。あっ!しかけをめくると、そこに次の瞬間のハプニングが映し出されます。
鎌田歩さんの描くいきものたちは色鮮やかでみずみずしく、動きもとてもリアル。「ドボン!」「バシャー!」「ざぶん!」といった音が本当に聞こえてきそうです。さらに、しかけによって生きものたちの決定的瞬間を見ることができ、驚きの連続です。
ページを右にさらに開いて、ワイド画面で楽しめるページもあります。そこには水辺に生きるたくさんの生きものたちと、その名前が記されています。この絵本を手に、川や磯辺に遊びに行きたくなるでしょう。そして水辺に生きるたくさんの仲間たちと出会ってみたいですね。
この書籍を作った人
1969年東京生まれ。主な絵本作品に、『巨大空港』、『飛行機しゅっぱつ!』『新幹線しゅっぱつ!』『路線バスしゅっぱつ!』(以上、福音館書店)、『はこぶ』、『みつけた!こんちゅう』(ともに教育画劇)、『そらのうえのそうでんせん』『まよなかのせんろ』(ともにアリス館)、『しゅつどう!しょうぼうたい』(金の星社)、「はしる!新幹線」シリーズ(PHP研究所)、『ヘリコプターのぷるたくん』『ちかてつのぎんちゃん』(ともに小学館)ほか多数。
出版社からの内容紹介
『いただきバス』『いもほりバス』に続くバスシリーズの3作目です。
今度のバスくんとねずみくんは星空で大活躍。おりひめさまの願いを叶えるために、
力を合わせて奮闘します。おなじみのバスくんのだじゃれも満載です。
「絵本をまるごと楽しんでもらいたい」、作者の藤本ともひこ先生が絵本を作るうえで
いつも大切にしていることです。ダイナミックな画面展開に加えて、ストーリーの要所要所に
子どもたちが参加できる遊びをたくさん入れています。カウントダウンをしたり、腕をぐるぐる
まわしたり、よいしょよいしょとすいかを引っ張りあげたりと、聞くだけでなく全身を使って
楽しめる絵本になっています。ロマンチックな七夕伝説とは一味違った『たなばたバス』で
楽しい七夕を過ごしてください。
【著作者プロフィール】
■藤本ともひこ(ふじもと・ともひこ)/東京生まれ。1991年講談社絵本新人賞を受賞。
毎週保育園では「造形あそび」「園外保育」をサポート。
絵本に『いただきバス』『となりのオジー』(鈴木出版)『すっぽんぽん』『しーらんぺったん』
(文/中川ひろたか・世界文化社)、ほかに『おひるねどうぶつえん』『おさんぽあそびハンド
ブック』(鈴木出版)などがある。
この書籍を作った人
1961年東京生まれ。1991年講談社絵本新人賞を受賞して絵本作家デビュー。その後、絵本・読み物・紙芝居・作詞・保育あそびなどの創作活動をはじめる。絵本『しーらんぺったん』(世界文化社)『いただきバス』(すずき出版)、読み物『おひるねどうぶつえん』(すずき出版)、CDブック『ぼくのうたきみのうた』シリーズ(世界文化社)など。2011年。NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で、あそびうたが放送される。「ねこときどきらいおん」「げんきタッチ!」「おさんぽペンギン」など大好評。on airは続いている。2015年。NHK Eテレ「いないいないばあっ!」 4月からのリニューアルに参画。新しい人形劇の設定世界観+キャラクターデザイン+セットデザイン+原作を担当。新おねえさんのゆきちゃんの就任 曲「にこ にこ んぱ!」の作詞。遊びロケコーナーのBGMの作詞作曲も担当。
出版社からの内容紹介
きいろいぼうしのおじさんと、キャンプにでかけたジョージ。水をくみに出たものの、森でシカをおいかけているうちに迷子になりますが、バケツの水が思いがけず役に立ちます。
この書籍を作った人
ハンス・アウグスト・レイ(1898-1977)マーガレット・レイ(1906-1996)ハンスはドイツのハンブルクに生まれ、幼い頃から、絵を描くことと動物が大好きでした。マーガレットも同じ町の生まれ。ともにドイツ系ユダヤ人の家庭で、家族同士の交流もありました。ハンスは第一次大戦中、ドイツ軍の兵士として従軍。戦後は大学で哲学や医学、外国語を学びますが、1924年、深刻な経済不況のためブラジルのリオデジャネイロに渡り、親戚の会社で働きはじめます。 マーガレットは美術学校を卒業後、写真家になりますが、ヒトラーが政権を握ると、ドイツを去ってブラジルへ渡り、1935年にハンスと再会します。ふたりは広告代理店をはじめ、まもなく結婚。新婚旅行先のヨーロッパでパリが気に入り、そのまま住み着きます。そして、ある雑誌の載ったハンスのユーモラスなキリンの絵がきっかけで、最初の絵本『きりんのセシリーと9ひきのさるたち』が誕生します。ふたりは、そのなかに登場する知りたがりやのこざるを主人公にしたお話を作りはじめます。第二次世界大戦がはじまり、1940年6月、ついにナチス・ドイツ軍がフランスに侵攻してきたとき、ふたりはその絵本の原稿とわずかな荷物だけを持ってパリを脱出、4か月かけてアメリカのニューヨークへたどり着きます。おさるのジョージの最初の絵本が出版されたのはその翌年でした。以来、ハンスとマーガレットは共同で、ジョージやその他の楽しい絵本をつぎつぎと生みだしました。
この書籍を作った人
公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、翻訳をしている。訳書に、『としょかんライオン』(岩崎書店)、『ないしょのおともだち』(ほるぷ出版)、『いっしょにおつかい』(岩波書店)、『いもうとガイドブック』(少年写真新聞社)、「ちいさなエリオット」シリーズ(マイクロマガジン社)など、多数。
出版社からの内容紹介
小さい人が最初に出会う絵本として、定評のあるシリーズです。
何気ない日常生活のスケッチの中に、子どもが感じ取ったドラマを伝えています。
この書籍を作った人
1936年イギリスのサリー州に生まれる。若いころは、兵役を拒否し、さまざまな仕事をしながら世界中をまわった。その後、ロンドンにある美術学校に通いながらイラストの勉強をし、ポスターなどを描いていたが、はじめて手がけた絵本『ボルカはねなしガチョウのぼうけん』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞、絵本作家として鮮烈にデビューした。その後『ガンピーさんのふなあそび』で再度受賞し、この賞を2度受賞したはじめてのイラストレーターとなる。『ガンピーさんのドライブ』『おじいちゃん』『ねんころりん』『旅するベッド』『エドワルド せかいでいちばんおぞましいおとこのこ』など多数の作品を発表しており、いま、世界で最も注目されている絵本作家のひとり。夫人は著名な絵本作家であるヘレン・オクセンバリー。
この書籍を作った人
1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以後、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。1975年日本翻訳文化賞、1988年野間児童文芸賞、1993年萩原朔太郎賞を受賞。ほか受賞多数。絵本作品に『ことばあそびうた』(福音館書店)、『マザー・グースのうた』(草思社)、『これはのみのぴこ』(サンリード刊)、『もこもこもこ』(文研出版)、「まり」(クレヨンハウス刊)、「わたし」(福音館書店)、「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)他多数の作品がある。翻訳作品も多数。
出版社からの内容紹介
いつもひとりぼっちのクマくんは、春になる前に冬眠から目を覚ましてびっくり。胸にあったはずの月のもようがありません。月を探しに出たクマくんが森の中で出会ったのは、同じく月をなくした女の子でした。
この書籍を作った人
1978年大阪府生まれ。金沢美術工芸大学日本画専攻卒業。20歳の時にボローニャ国際絵本原画展を見て、独学で絵本を作りはじめる。絵本「サルくんとお月さま」で絵本作家としてデビューしたのち、フランスの出版社Le petit lezard社より絵本「CACHE CACHE」をはじめ、日本だけでなくフランスやイタリアなどで数々の絵本を出版。以降絵本の世界にとどまらず、テレビ、雑誌、企業広告、商品パッケージ、店舗デザインなどあらゆるメディアで活躍の場を広げる。今後の活躍が最も期待されつつある、日本人絵本作家の1人。読んだ人が絵本の世界に入り込め、登場人物の想いや言葉が空間に浮かんでくるような絵本作りを心がけ、たとえ言葉が通じなくても、子どもから大人まで世界中の人びとに想いと感動が伝わるような絵本作りを目指している。
出版社からの内容紹介
ニューヨークタイムズのベストセラーランランキング1位を獲得、
25 週間ベスト 10 にランキングされていたヒット作!
ある すばらしく はれた ひ。
ジム・パンジーは めがさめて、
なにもかも きに いらないことに きづきました。
おひさまは てりすぎるし、
そらは あおすぎる。
そのうえ、バナナは あますぎる。
ジムはモヤモヤ、イライラ。ジャングルの仲間たちはジムの気分をかえてやろうと、色んな楽しいことに誘います。「いっしょに うたおうよ!」「みずあびしょう!」「ダンス!」。でも、どれもやる気になれません。「どうして ごきげんななめなの ジム?」みんながききます。「きげんわるくなんか ないってば!」どなってその場から逃げ出してしまいました。
ひとりになったジムは、「わるかった」と思いました。みんなに、そして、だれよりも自分自身に。「ぼくは きげんが わるかったんだ」――。
「ごきげんななめ」も心を守るために必要な大切な感情です。子どもたちに、感情との付き合い方を楽しく教えてくれる絵本です。
みどころ
「ゆるーーい」です。こんなにも「ゆるーい」絵本を出版してしまうなんて・・・ありがとうと言いたいくらい。
どんな感じかというと・・・。
とっても天気の良い日。広い広い海にうみにぷかぷか浮かんでいるのは「たこ」。
空も海も青くて水平線がわからなくなって全部一緒になってしまった様なむにゃむにゃ青い景色に「たこ」がぽつん。このページを思い出すだけで、頭のねじがゆるんでしまいふらっ、とします。
たこは「そらをとんでみたいなぁ。」と思います。 「もしもそらを飛べたらどうやってとぼう。」
そこからたこくんの奇想天外、ゆるーい想像の世界が始まっていきます。(えーそんな飛び方?) 飛び方が決まったら今度は色々な所へ出掛けていきます。(もちろん想像で。)
そうやってふわふわーっとした時を過ごしていると突然、現実の大きな音が!大変、何かが起きる!・・・かな。
終わった後はたこも読んでる人もなぜかとってもほっこりした気分になってしまうのです。こんな風に何でもない日、何か起きそうで起きない一日を過ごす、というのが実は子供にとって最高な幸せな時間なのかもしれない、なんて思わせてくれました。
この書籍を作った人
1976年、静岡県生まれ。絵本に『つれたつれた』(内田麟太郎 文 解放出版社)、『電信柱と妙な男』(小川未明 文 架空社)、『おばけこわくないぞ!』(石津ちひろ 文 あかね書房)、『ふってきました』(もとしたいづみ 文 講談社)、『ぷしゅー』(風木一人 文 岩崎書店)、『もうすぐここにいえがたちます』(ほるぷ出版)、『いもほりきょうだいホーリーとホーレー』(農文協)、『ぷかぷか』『森のイスくん』(ゴブリン書房)などがある。
出版社からの内容紹介
きみがどこへいこうと、ついていく。きみがなにをしようと、そばにいる。調子のいいときでも、わるいときでも、見守ってくれている友だちがいるのって、最高。おっきなクマとちっちゃなリスの友情物語。
この書籍を作った人
福島県に生まれる。早稲田大学卒業。翻訳家、エッセイスト。絵本の翻訳に『プレストとゼストリンボランドをいく』(岩波書店)、『ベンソン先生にあたしはきっと★はもらえない』『おっこちてきた』(光村教育図書)など多数。
出版社からの内容紹介
大人気絵本作家、長谷川義史の傑作絵本が新装復刊!
大胆なタッチの絵にユーモアあふれるストーリーで、子ども達に絶大なる人気を誇る著者。
おおらかな長谷川ワールドの「なわとび」に、子どもも大人も、おはいんなさい!
日本絵本賞をはじめ、講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞、けんぶち絵本の里大賞と、数々の賞を受けてきた長谷川義史。
その著者の元にも「復刊して!」の声が集まっていた本作。古書価は2万円を超え、図書館でも予約が途切れることがなかった『なわとびしましょ』が、ついに復刊実現!
子どもも大人も、みんなで一緒に笑いましょう!!
▼内容
ペッタン、ペッタン。なわとびしましょ。
たけしくんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、魚屋さんも、うどんやさんも、
宇宙人だって、誰でもみんな、おはいんなさい。
みんな入ったその後は…?
クセになっちゃう、なわとび絵本。
この書籍を作った人
1961年、大阪府生まれ。グラフィックデザイナー、イラストレーターを経て、『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版) で絵本デビュー。『うえへまいりまぁす』(PHP研究所)、『やまださんちのてんきよほう』 (絵本館)、『きみたちきょうからともだちだ』(朔北社)、『おへそのあな』(BL出版)、『スモウマン』『いろはのかるた奉行』(講談社)など、ユーモアあふれる作品を発表。2003年、『おたまさんのおかいさん』(解放出版社)で講談社出版文化賞絵本賞、2005年に『いろはにほへと』(BL出版)で日本絵本賞を受賞。2008年に『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で日本絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞。
出版社からの内容紹介
やまおくのたにがわをおじさんたちがのぼってきました。そして、おじさんたちはあめのひもゆきのひも、みんなのためにいのちがけでだむをつくりました
この書籍を作った人
1926(大正15)年福井県武生町(現・越前市)生まれ。1948年東京大学工学部卒業。工学博士。技術士。民間化学会社研究所に勤務しながら、セツルメント活動、児童文化活動に従事。1959年から出版活動にかかわり、1973年に勤務先を退社後、作家活動とともに、テレビニュースキャスター、東京大学、横浜国立大学などで児童文化、行動論の講師をつとめた。また、パキスタン、ラオス、ベトナム、オマーン、中国などで識字活動、障がい児教育、科学教育の実践指導などを行い、アメリカ、カナダ、台湾の現地補習校、幼稚園、日本人会で幼児教育、児童指導について講演実践を行った。『だるまちゃんとてんぐちゃん』『かわ』(福音館書店)、『からすのパンやさん』(偕成社)、『富士山大ばくはつ』(小峰書店)など、500冊以上の児童書の他、『伝承遊び考』(全4巻・小峰書店)など著書多数。土木学会著作賞、日本科学読物賞、児童福祉文化特別賞、菊池寛賞、日本化学会特別功労賞、神奈川文化賞、川崎市文化賞、日本児童文学学会特別賞、日本保育学会文献賞、越前市文化功労賞、東燃ゼネラル児童文化賞などを受賞。現在、科学、文化、教育に関する総合研究所を主宰。