絵本紹介
2023.10.23
過ごしやすく行楽やイベントがいっぱいのこの季節。遠足やお出かけで子どもたちは乗り物を見たり、乗ったりする機会も多そうです。
今月のシリーズ絵本には、乗り物の絵本がいろいろと登場します!
ドクターイエローをはじめ、ショベルカー、除雪車、漁船に気球といったレアな乗り物の「中」を大きなしかけでのぞける『きになるのりもの どうなってるの?』。藤本ともひこさんの「いただきバス」シリーズ最新刊『うんどうかいバス』は運動会シーズンの今にぴったり。『リスタクシー』はリスの運転手の案内でリスの世界を巡る楽しい一冊です。
レオ・レオニの名作『コーネリアス』『フレデリック 』を英語で楽しめる作品も揃いました。読み慣れたおはなしも、また違う味わいを感じられることでしょう。
子どもたちに大人気の「100かいだてのいえ」シリーズに登場した『ぬまの100かいだてのいえ』も見逃せません! 沼に100階建て? 読む前からワクワクしちゃいますね。
読書の秋、最新刊からシリーズ全巻を読破してみるのもおすすめ。お子さんとお気に入りのシリーズをたっぷりお楽しみください。
出版社からの内容紹介
大きく広がるしかけをめくって、
ちょっと気になる「あの」のりものの中を見てみよう!
『のりもの どうなってるの?』『いろんなのりもの どうなってるの?』に続く、「めくってなるほど! しかけえほん」ののりものシリーズ第3弾!
ドクターイエロー、水陸両用バスや熱気球など、
子どもたちに人気の個性的なのりものの中はどうなっているの?
大きく広がるしかけをめくると、のりものの中(断面)が現れます。
のりものの役割を学ぶきっかけにもなる、しかけ絵本です。
【登場するのりもの】
【登場するのりもの】
◎ショベルカー ◎水陸両用バス ◎ドクターイエロー ◎ボトルカー ◎漁船 ◎熱気球 ◎キャンピングカー ◎除雪車 ◎潜水調査船
(おすすめ 3〜5歳)
出版社からの内容紹介
きょうは楽しい運動会。白組はいただきバスチーム。紅組はごろにゃんバスチーム。いよいよスタートです。位置について、よーい どん! バスくんとねずみくんたちが参加する運動会ですから、競技も通常のものとはちょっと違います。借りもの競走は会場を飛び出し、北へ? 南へ? いえいえ、地球を飛び出します。
この書籍を作った人
1961年東京生まれ。1991年講談社絵本新人賞を受賞して絵本作家デビュー。その後、絵本・読み物・紙芝居・作詞・保育あそびなどの創作活動をはじめる。絵本『しーらんぺったん』(世界文化社)『いただきバス』(すずき出版)、読み物『おひるねどうぶつえん』(すずき出版)、CDブック『ぼくのうたきみのうた』シリーズ(世界文化社)など。2011年。NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で、あそびうたが放送される。「ねこときどきらいおん」「げんきタッチ!」「おさんぽペンギン」など大好評。on airは続いている。2015年。NHK Eテレ「いないいないばあっ!」 4月からのリニューアルに参画。新しい人形劇の設定世界観+キャラクターデザイン+セットデザイン+原作を担当。新おねえさんのゆきちゃんの就任 曲「にこ にこ んぱ!」の作詞。遊びロケコーナーのBGMの作詞作曲も担当。
出版社からの内容紹介
リスタクシーの運賃はリスの大好物の木の実。ほおばりは安全のため3つまでとさせていただいております。「ヘイッ! タクシー!」とよんでいただければ、自慢の身軽さで目的地までスイスイとご案内いたします。
リスたちの出勤風景や昼休みの過ごし方など、リスの特徴を活かしたさまざまな設定は、見ているだけで楽しくなります。街の細々とした描写も必見! もとやすけいじの魅力がたくさん詰まった絵本です。
この書籍を作った人
1985年東京生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業。絵本ワークショップ「あとさき塾」出身。作品に『つばめこうくう』、『ぽっぽこうくう』、『かるがもゆうらんせん』(すべて佼成出版社)、『しんごうきょうだいのにちようび』(絵本塾出版)、『のりかえでんしゃ』『おでかけくるま』(ともに学研)がある。
出版社からの内容紹介
ある山のてっぺんに「まんげついわ」とよばれる丸くて大きな岩がありました。岩から少しはなれた沼に、オタマジャクシのウズがくらしています。ウズはやさしく勇気があって、みんなの人気者。仲間たちと毎日楽しくくらしていたある風の強い日、「まんげついわ」がゴロゴロゴロゴロ バシャーン!とぬまに落ちてきて…!
大人気「100かいだてのいえ」シリーズ第6弾。今回の舞台は、なんと「ぬま」!
淡水にくらす生きものたちがウズを出迎えます。どんな生きものたちがいるのでしょう?
この書籍を作った人
岩井俊雄1962年生まれ。メディアアーティスト。子どものころに母親から「もうおもちゃは買いません」と言われ、代わりに工作の道具や材料を与えられたことからものづくりに目覚める。1985年、筑波大学芸術専門学群在学中に、第17回現代日本美術展大賞を最年少で受賞。その後、国内外の多くの美術展に、観客が参加できるインタラクティブな作品を発表し、注目を集める。テレビ番組『ウゴウゴルーガ』、三鷹の森ジブリ美術館の映像展示『トトロぴょんぴょん』『上昇海流』や、ニンテンドーDSのアートソフト『エレクトロプランクトン』、ヤマハと共同開発した音と光を奏でる楽器『TENORI-ON』なども手がける。2007年、NHK教育の幼児番組『いないいないばぁっ!』でオープニングアニメーションを担当。著書に『いわいさんちへようこそ!』『いわいさんのどっちが?絵本』『いわいさんちのリベットくん』(以上、紀伊國屋書店)、『100かいだてのいえ』『ちか100かいだてのいえ』(以上、偕成社)、『光のえんぴつ、時間の粘土――図工とメディアをつなぐ特別授業』(美術出版社)、『アイデアはどこからやってくる?』(河出書房新社)などがある。
出版社からの内容紹介
冷蔵庫に暮らす食べものたちの、
美味しく食べてもらいたいという
愛らしくも健気な姿と、活躍を描く
大人気シリーズ、
『れいぞうこのあるある』シリーズ5冊目の
今度の主役は、バターです!
あるお休みの日、
お料理上手なママと、るいちゃんの
おうちにやってきたバターは、
いろんなお料理に使ってもらって
大活躍の大満足。
冷蔵庫の食材たちからも
「次は私を美味しくして!」
「ぼくも!」「おいらも!」と
ひっぱりだこ。
……ところが、急に
出番がなくなってしまって不審顔。
それって、冷蔵庫のすぐ隣にある、
「チン!」って音を鳴らす、
不思議な箱のせい???
おうちのこと、お仕事のこと、家族のこと、
毎日忙しいママの、強い味方である
「レンジ」を愉快な物語で描き出します。
レンジは、ママの美味しいお料理を
未来に運んでくれる、とっても頼もしい、
タイムマシーンなのです!!!
この書籍を作った人
東京生まれ。東京デザイン専門学校イラストレーション科卒業。卒業後、デザイン事務所にイラストレーター兼グラフィック・デザイナーとして勤務。その後独立、フリーのイラストレーターとして活動する。子ども向けの雑誌や書籍、大人向けの実用書まで幅広く活躍するかたわら、平行して絵本作家としての活動もはじめる。著書に『まいにちのとけいのえほん』(すずき出版)、『ぽんぽこおうた』【コスミック出版)、『にん・にん・じんのにんじんじゃ』(大日本図書)など。
出版社からの内容紹介
秋のつめたい北風がムーミン谷をふきぬけます。
ムーミントロールは、強い風が吹きあれる日に、あたたかい家のなかにいられて、
ほっとしていました。けれども、ちびのミイはそうは思っていません。
はやく、あたらしいタコをあげたくてたまらないのです。
でも、ムーミンママからも外にでてはいけない、ととめられて、
すっかり不機嫌に。
そのとき、げんかんをだれかがノックしました。
やってきたのは、小さなにブリング。
風で家がとばさされてしまったのです。
ムーミンママは、すぐに家のなかにまねきいれ、
ミイのへやをいっしょに使うようにいいます。
けれどもミイは「あたしのへやはあたしだけのものよ!」とさけぶや、
タコをつかんで、外にかけだしてしまいました。
お茶のじかんになっても、ミイは帰ってきません。
心配になったムーミンパパとムーミントロールが
ミイをさがしにでかけていきます…。
強い風が吹く日におこった、
ちびのミイにまつわるおはなしです。
この書籍を作った人
1914年フィンランドの首都ヘルシンキで生まれる。スェーデン系フェンランド人。彫刻家の父と画家の母を持つ、生まれながらの芸術家。家にはアトリエがあり、常に生活の中にアートが。そんな環境から自然と芸術家への道を歩み、はやくから挿絵画家、風刺画家、短編作家としても活躍する。 20歳の時、水彩画「黒いムーミントロール」を描き、その後ムーミンシリーズ第1作『小さなトロールと大きな洪水』を発表。以後 1945年から25年間にわたって書きつづけた「ムーミン」シリーズは世界各国で多くの読者を生み、国際アンデルセン大賞ほかかずかずの賞を受賞。その後執筆された小説も高い評価を得ている。 2001年6月27日に86歳でご逝去。ムーミンコミックスで共著もしていた弟ラルスさんも後を追うように1年も経たない内にご逝去されました。
この書籍を作った人
翻訳家。主な訳書に「ムーミンのおはなしえほん」シリーズ、『かようびのよる』(以上、徳間書店)など。
出版社からの内容紹介
シリーズ累計30万部突破の大人気しかけ絵本『ドアをあけたら』の第三弾。
今回は森が舞台。木の幹のなかにあるおうちのドア、窓から見えるのは……?
ページをめくると、思いがけない正体があらわれます。
「だれのおうちかな?」と想像が広がるワクワクする展開にくぎづけ!
穴のあいているカバーをめくると、表紙との絵柄の変化も楽しめます。
この書籍を作った人
1975年栃木県生まれ。多摩美術大学絵画学科卒業後、フリーのイラストレーターとして雑誌やCDジャケットなどを手がける。パレットクラブスクールでイラストと絵本のコースを受講し、2006年「イーラちゃんといじわるツリー」がタリーズピクチャーブックアワードで最優秀賞を受賞。作曲家うちだえーすけ率いる「イーラちゃん楽団」による読み聞かせコンサートも全国各地で開催中。
出版社からの内容紹介
コーネリアスは立って歩くことができるワニ。でも仲間たちはそんな彼に冷たくて、コーネリアスは新しい世界を求めて旅にでます。チャレンジしつづける前向きなワニのコーネリアスのお話が、英語と日本語の二カ国語版になって登場!
出版社からの内容紹介
冬にむけて食べ物を集める野ねずみたち。何もしていないように見えるフレデリックですが…。
あざやかで透明感のある色づかい,大胆で洗練されたフォルムで子どもたちから愛されているレオ・レオニの絵本。
ちいさな主人公と広大な世界の対比の中で,生命の輝きを歌うメッセージが魅力です。作品世界をひろげるのは,詩人・谷川俊太郎氏の日本語訳と谷川賢作氏のピアノ音楽。レオニ作品では初の親子コラボレイションです。
この書籍を作った人
1910年オランダ アムステルダム生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー、および絵本作家として、米国でもっとも活躍した芸術家のひとり。「あおくんときいろちゃん」(至光社刊)「スイミー」「フレデリック」「アレクサンダとぜんまいねずみ」「さかなはさかな」「うさぎをつくろう」「じぶんだけのいろ」(以上好学社刊)などの作品がある。1999年没。
この書籍を作った人
1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以後、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。1975年日本翻訳文化賞、1988年野間児童文芸賞、1993年萩原朔太郎賞を受賞。ほか受賞多数。絵本作品に『ことばあそびうた』(福音館書店)、『マザー・グースのうた』(草思社)、『これはのみのぴこ』(サンリード刊)、『もこもこもこ』(文研出版)、「まり」(クレヨンハウス刊)、「わたし」(福音館書店)、「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)他多数の作品がある。翻訳作品も多数。
文:竹原雅子 編集:木村春子