人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本
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絵本紹介
2024.12.25
0歳の方も、100歳の方も。皆さんどうぞ、ご一緒に! 大きく口をあけて……。毎月発売される新作絵本の中から、絵本ナビが自信をもっておすすめする「NEXTプラチナブック」。今回ご紹介するのは、『かおたいそう』。どうやら顔がたくさん登場するこの絵本、いったいどんな内容なのでしょう。
NEXTプラチナブックとは…?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、レビュー数、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
そして、毎月発売される新作絵本の中からも、注目作品を選びたい! そんな方におすすめするのが「NEXTプラチナブック」です。3か月に一度選書会議を行い、「次のプラチナブック」として編集長の磯崎が自信を持って推薦する作品を「NEXTプラチナブックメダル」の目印をつけてご案内します。
みどころ
さあ、赤ちゃんから100歳の方まで。
どうぞみなさん、ご一緒に!
今日も顔をほぐして、はじめましょう。
大きく口をあけて……「ま」。
顔の真ん中にすべてをぎゅっと寄せて……「む」。
いーーっと横に口を開いて……「に」。
絵本に負けないように、思いっきり顔を動かせているかな。
さらにさらに。
「ぷうう」「のーん」、もうおしまいだの顔で、「でべぇー」。それって、いったいどんな顔!?
まずはこれなら簡単かな。
大きな口で「ま」。
次にぎゅっと寄せて「む」。
画面いっぱいに描かれた顔の連続で進むこの絵本。言葉は一言なのに、なんというインパクト。なんという説得力なのでしょう。
絵本のまねをしながら顔を動かしてもよし。
自分の想像で顔をつくってから、絵本で答え合わせをしてもよし。
みんなの顔を見比べながら楽しんでもよし。
「かお」をテーマにしたこの絵本。作者のむらたよしこさんが、子どもたちの反応を見ながら絞り込んでいった11種の表情はよりすぐり。
顔をたくさん動かせば、心も体もリラックス。
みんなで笑えば、気持ちもほっかほか。
なんだかヘンな、そして間違いなく面白い絵本の登場ですよ。
誰かと読めば何かが起こる……!?
喜怒哀楽とは関係のない、顔の表情だけで絵本が成り立ってしまうなんてちょっと驚きです。口を大きくあけたり、すぼめたり、歯を見せてみたり、全体をのばしてみたり。舌を思いっきり出したと思えば、すっと力を抜いてみたり。真似してみれば、もっとびっくり! これは大変な運動量です。見ているだけでも笑ってしまうけれど、誰かと読めばきっと何かが起こる。あの人のあんな顔、この人のそんな顔。陽気な空気で気持ちを開放してくれる絵本ですね。
この書籍を作った人
1977年神奈川県、茅ヶ崎生まれ。イラストレーター。おもに本の装画や雑誌、絵本などを手がけている。また、自身の生活からすくい取った身体感覚や思想をテーマに作品をつくり、個展などで発表している。絵本に『あさのたいそう1・2・3!』、『ぼくはからっぽパンツくん』、『ぼくラはばラばラ』(岡林ちひろ作)がある。
磯崎 園子(いそざき そのこ)
絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。