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『わたしのワンピース』が出版されたのは1969年。なんと今から40年も前のこと。
その間にこの絵本がどれだけたくさんの子ども達を楽しませてくれたのでしょう。
そしてこれからも小さな新しい読者がどんどん生まれていくのでしょうね。

絵本ナビでは『わたしのワンピース』生誕40年を記念して作者の西巻茅子さんへのインタビューが実現しました。
子どもの頃に読んでいたというファンの方へ、これから読まれるという方へ改めて絵本『わたしのワンピース』の魅力をお伝えしたいと思います。

鎌倉にある素敵なアトリエ兼ご自宅に住まわれる西巻茅子さんを訪ねてお話を伺ってきました!

西巻茅子さんのアトリエ兼ご自宅
  • わたしのワンピース

    みどころ

    「まっしろなきれ
    ふわふわって
    そらから おちてきた」
    野原で白いきれをひろったうさぎは、黒い足踏みミシンでワンピースを縫います。
    「ミシン カタカタ
    わたしの ワンピースを つくろうっと
    ミシン カタカタ ミシン カタカタ」

    目がさめるような色づかいと、ふんわりしてリズミカルな言葉が、あっというまに子どもの心をとらえます。
    「ラララン ロロロン わたしににあうかしら」
    お花畑をとおればまっしろなワンピースが花もようへ、雨がふってくればみずたまもようへ。
    それだけではありません。草の実もようになった実を小鳥が食べにきて、小鳥もようのワンピースは空を飛んだりするんです! まるで夢のような「わたしのワンピース」!

    最後はどんなもようのワンピースになったのでしょう。家族で「ラララン ロロロン」と楽しんでくださいね。
    1969年の刊行当初から幼い子たちに圧倒的に支持され、今なお、輝きを放つロングセラーです。

この書籍を作った人

にしまき かやこ

にしまき かやこ (にしまきかやこ)

1939年、東京に生まれる。東京芸術大学工芸科卒業。学生時代からリトグラフ、エッチングを手がけ、日本版画家協会展新人賞、同奨励賞受賞。絵本の読者である幼い子どもたちの絵を見る目、絵を描く力の確かさに敬意を払い、尊敬を込めて絵本を描き続けている。代表作『わたしのワンピース』は、親子二代にわたるファンも多く、男女を問わず子どもたちに愛されている。『ちいさなきいろいかさ』(もりひさし文/金の星社)で第18回産経児童出版文化賞受賞。『えのすきなねこさん』(童心社)で、第18回講談社出版文化賞絵本賞受賞。その他作品多数。

子どもが選ぶ絵本『わたしのワンピース』

─── まず最初に、『わたしのワンピース』という絵本が誕生するまでのエピソードをお伺いできますか?

この絵本が出版されたのは40年前、その頃はオリジナル絵本(作家さんが絵と文章、両方描かれている絵本)がほとんど出ていなかった時代だったんですね。ほとんどの絵本は物語(名作や民話など)があってそれに絵をつけるというかたち。
私は物語じゃない絵本をつくりたいと思ったんです。絵が変化していくことが面白くて、その変化を楽しめる絵本。要するに絵そのものを楽しむ絵本をつくりたい、と思っていたんです。例えば児童文学と言われるものや長い物語を短く簡単にして絵本をつくる、という様なものはつくりたくないなあと。
それでとにかく沢山絵を描いていって生まれたのがこの『わたしのワンピース』なんですよね。

─── 読者の方には、「ミシンカタカタ」と楽しそうにワンピースをつくる場面や、色々な柄のワンピースを着せ替えのように楽しむ場面にとっても興味を持たれている方も多いかと思うのです。西巻さんご自身の小さい頃の体験に基づいている部分もあるのでしょうか?

小さい子どもの頃の体験の影響がすごくある、ということは後から気づくんですよね。描いている時はあまり意識していなかったんです。いたずら描きしているうちに絵が出来ていって、ストーリーと言いますか、全体の枠組みが自然に生まれてきたんです。

本ができ上がってからね、小学校からのお友達が言うんですよ。
「あなたの小学生時代そのままじゃないの!」
その時は「えー??」と思ったんだけど、確かに私の家は父が絵描きなので、大きなアトリエがあって、そこには沢山絵があって。私が遊ぶというとそこで絵を描いて遊んでいたんですよね。それに母が洋裁をやっていて、朝から晩までミシンの音をさせていたんです。父のアトリエの半分はミシンと洋裁の台で埋まっていて、布やきれが散乱しているような家だったのよね。仕事をした後の残りきれがいっぱいタンスの中に入っていて、それを引っ張り出して遊んでいたり。多分、絵を描いているうちに子どもの時に遊んでいた様な事が全部出てきたんでしょうね。

─── そうして出来上がった『わたしのワンピース』。でも出版された当時は、なかなか大人には評価されなかったそうですね。

その頃の時代は、「子どもとはこうあるべき」「ためになるおはなし」といったものをいい絵本、心が打たれたお話と言って紹介される事が多くて。私の中にはちょっとした反発心もありました。
そういう事もあって出版された当初、大人は評価してくれなかったなという思いはありますよね。絵を見て「なにこれ?何が言いたいの?文字がほんの少ししかないからわからない。」なんて言われたりしましたよ。
でも出版されてから5〜6年経ってくると、徐々に子ども達がこの絵本を好きだという事がわかってきたんです。子どもが自分で選んで本棚から借りていってしまうから「本棚にはいつもない絵本」。そうやって図書館の方が新聞の記事で紹介してくださったんです。いつもは名作と言われる絵本を「よい絵本」として評価している欄だったのに、こういう内容を記事として紹介されたので私はすごく嬉しかった覚えがあります。

子どもの絵を描く力の確かさ

─── 確かに絵本ナビのレビューでも「子どもが先に夢中になって」という意見が多いのが印象的ですよね。それは何と言ってもこの絵本の「絵の力」、西巻さんの作品を見ていると、子ども達の絵を描くときの楽しいという感覚にあふれていて想像力を凄く刺激されるような気がしてくるのです。プロフィールにも記載されている「幼い子どもたちの絵を見る目、絵を描く力の確かさ」という言葉もとっても気になります。その辺りも絵本作家になるきっかけとして影響しているのでしょうか、お伺いしてみました。

絵本の仕事を始める前に幼稚園の子ども達を集めてお絵描き教室を開いていたんです。そこで子ども達が教わらなくても素晴らしい絵を描くんですよね。自分達で夢中になってどんどんいい絵を描いていく姿にとてもびっくりしました。何年が続けているうちに、子どもというのはみんな絵が描けるんだ、絵が好きなんだ、ということがわかったんです。描くのも見るのも好き。あまりにも一生懸命絵を描くその姿に「絵との関係」というものが大人よりもずっと親密な感じがして。
だから子どもの絵本を描くという仕事を選んだような気がするんです。

版画家になるという道もあったのですが、子どもから大人までもっと沢山の人に見てもらえるこの仕事がいいと思ったんですね。また、こぐま社さんの絵本の制作方法がリトグラフという当時私が使っていた版画の技法に限りなく近い形の印刷方法だったのも良かったんだと思います。

 

───例えば表紙の絵や花模様のワンピースを着ているうさぎさんの絵。個人的に子ども心にとても印象に残る場面です。書店などで並んでいる表紙を見ると安心感があるというか、「あ、これこれ。」と思える。実はすごくデザイン性があるのではないかと思ったのですが。

私は大学でデザイン科の専攻でしたので。大いにデザインを意識して表紙をつくっていますよ。またページをめくるたびに布の四角やワンピースの三角の形が大きさを変えながら何度も登場してくる場面づくりなどもね。でも実はそういうことをなかなか誰も言わなかったですね。
本が出来た時は「なんでワンピースは花模様になったの?」と、言葉の世界の事での批評をすごくされた覚えがあります。絵画的、デザイン的な視点で絵本をみるという人があまりいなかったんですよね。だから「どうして?なんで?」と言われてなかなかOKが出なくて。私は絵本を理屈で描いているわけではない、という気持ちがあったし「絵が楽しければいいじゃない」と。子ども達は、この絵本を見てぱっと惹きつけられて手にとっていたと思うんですよね。当時はそのまま支持してくれた大人はほとんどいなくて、子ども達だけが支持してくれた、って感じはありましたよね。

─── 子どもにとってワンピースは永遠の憧れですよね。大人が思っている以上に子ども達はこの絵本を夢のあるファンタジーとして受け止めていたのではないでしょうか。

そうだと思います。私も子どものころ着せ替え人形遊びをしょっちゅうしていました。そのころはリカちゃん人形なんかはないので、紙で洋服を切り抜いてつくったりして。
まさにこの絵本そのままですね。そういうのは子ども達みんなの日常の遊び。女の子はそういう遊びが好きよね。大人になってもおばあさんになっても変わりませんけどね(笑)。だから受け入れられたのでしょうね。

─── 「ラララン ロロロン」「ミシン カタカタ」「にあうかしら」などの言葉も、読者がこの絵本が好きな理由としてあげられています。

この絵本を作っているとき、最初は絵だけで言葉はありませんでした。「絵を見ているだけでわかるでしょ?」と。言葉は後から付けたんです。だから童話になっていないんですよね。絵を見せていく為の応援歌、伴奏みたいなものかな。
だから絵と一緒になって印象に残るのかもしれませんね。

─── この絵本を制作された時は子育てをされていたんですか?

いいえ、まだ子どもが生まれる前でした。だから子どもっていうものは私にとってまだよくわからない存在だったんですよね。でも「すごくセンスがあって、絵を見る能力があって、あの素晴らしい絵を描くのが子ども」だという事は知っていたから私も本気で絵を描かなくちゃ、と当時は思っていました。絵を描く時の芯の部分って言うのかな、子どもと共通の感覚で絵を描きたいと思ったんです。

私は学生時代から絵の勉強をしているし、絵もいっぱい描いていたので流行のファッションや絵のことはよくわかっていました。子どもはそんなこと何もわからないですよね。人間が絵を描きたいと思う、そういう基本的な気持ちだけで描くんです。目の前にクレヨンや紙があればただ絵を描きたくてぐっと気持ちを集中させて描くのです。

私もそんな風に描きたいと思ったから、いわゆるデッサンなど習ってきた技法は全部捨てて、そういうものを使わないで絵を描こうと思ったの。だからこの頃は、子どもの為に絵本を描くということではなくて、私自身の表現が子どもの表現に近づけようと思っていましたね。
それが子ども達の感覚とフィットしたのかもしれません。

─── この作品が40年経った現在も子ども達が同じように楽しんでいる、という状況についてどうお感じですか?

描いている頃はね、そんなことになるとは夢にも思っていなかったですよ。今は「やったー!」と思ってます(笑)。

その頃の私は普遍性に向かって仕事をしようと思っていたと思うの。子どもの絵を見て「これが人間が絵を描く時の本当の形だ」と思って感動して、こんな風に「絵を描きたい」という普遍性を持って仕事をしていけば通用するんだろうと考えていたんです。
若い時っていうのは色んな事を考えるんだけど、その通りにいくことってほとんどないんですよね。でも私は40年続けてこの絵本が受けれられているという事は、あのとき私が考えて感じて仕事をしたことは良かったと思えるんです。子どもが「良し」と言ってくれたことはとてもありがたいと思っています。

他の作品についても伺いました。

─── 子どもの持つ本来の優しさが感じられる「まこちゃんのおたんじょうび」や「ふんふんなんだかいいにおい」という作品もとても好きなんです。

(一般的に)親が子どもに色々教えたり諭したり教育したりするものだと思われていますけど、私は子どもが生まれた時にはあんまりそういう風に思わなかったんですよね。「やっぱり子どもはすごいな」と思ったんです。
子どもの中には「自分が食べているものがおいしかったら半分あげましょう」という気持ちをみんな持っているんです。「わけてあげよう」という気持ちというのは誰の心にもあって、それが大きい子もいるし、小さい子もいるし。その気持ちは普遍性があると思うんですよね。だから自然と「みんなでわけあって」という社会が生まれたのだと思うのです。立派な考えだからそうしなさいとか、誰かに言われたからそう決めて生まれた訳じゃない。子どもを育てていてつくづくわかったんです。人間の中にあるものの良きところ、お互い認め合った部分、その感覚が社会化されて社会というものがうまれてきたんだなと思うようになったんです。

私の本は、お説教でもなく、「優しくしてあげましょうね」と言っている訳でもないです。みんなの心の中にあるもの、私の心の中にあるもの、そういうものが行き交えばいいんじゃないかなと思ってます。良き部分を皆さんも、と言うのではなくてね。
楽しむというのは自分の中にもあるから楽しめるんですよね。物語の楽しみってそういうものだと思うのです。

─── 西巻さんの作品と言えば、可愛らしい動物たちがたくさん登場します。何かこだわりがありますか?また、その中でも猫さんは具体的に描かれている事が多いというか西巻さん御自身を見ている感じもしますね

動物は特にこだわりはなくて、何の動物でもいいの。でも「わたしのワンピース」のうさぎは子どもの頃によく描いていたうさぎ、そのままですね。
(後から伺った話ですが、絵本の完成までには本当にたくさんのうさぎを描かれたそうですよ!)

猫はね。モデルがいるからね。わりと便利に使わせてもらっていますよ(笑)。物語の進行役として活躍してもらうこともありますね。『おもいついたらそのときに!』なんかでは、原稿には猫はいなかったんですけど描きたくて描いたんです。
『えのすきなねこさん』もね、猫でなくてもよかったんですけど。子どもの時から猫がいつもそばにいたから表情なんかが描きやすいんですよね。

───その『えのすきなねこさん』もとても楽しい絵本なのですが、絵描きさんの心情も垣間見れるような気がして・・・こちらもとても好きな作品です。お父さまが絵描きでいらっしゃったというのも関係あるのでしょうか?

そうですね。この作品は父を描いたんです。父が亡くなった時、絵を描く道具をいくつかアトリエから引き取ったんです。その道具を見ているうちに描いてみようかな・・・と。自然にできあがったのがこの絵本でした。父は朝から晩まで絵を描いていましたからね。

読者の方からの質問です!

<子ども、家族と絵本の関わり>

─── 『わたしのワンピース』の「ラララン ロロロン」をどういう風に読んだらいいのか教えてください。

(困ったわね、と笑われてから)「読んでください」とよく言われるんだけど・・・。
一度馬場のぼるさんの横で『わたしのワンピース』読んだ事あって、馬場さんはご自身の絵本をとても面白く読むんです、味があってね。
でも私は基本的に人前で気取って読むのは恥ずかしくて、ぱっぱぱっぱ普通に読んだら後から馬場さんが、
「ああいう読み方もあるんですよね。いいんですよね、西巻さんのよみかたで。」
優しく微笑みながら無理におっしゃってくださって(笑)
そんな風で私は結構素っ気なく読むんです。

でも読む人が楽しそうに読んでくれる、それはそれでとってもいいですよね。
例えばお母さんが楽しそうに歌を歌いながら読んでくれるのもいいです。
そういう所で、お母さんという個人と子どもという個人の交流が生まれる。私の絵本を通して交流があるというのがとっても素敵だと思います。そこにその人らしさがあるというのがいいんですよね。そうするとまた自分の子どもにもお母さんの記憶を伝えていったりしてね。

─── 影響を受けた絵本作家さん、或いは画家さんはいらっしゃいますか?

影響を受けた絵本作家というのはいなかったんですけど、絵を描き始めた当時にレオ・レオニの絵本『あおくんときいろちゃん』を見た時に「あ、これでもありだ。」と思えましたね。抽象というものを子どもが理解できる、という一番原点的な本だと思います。「あおくん」と名づければそれが「あおくん」になる・・・これでもいいんだな。「わたしのワンピース」をつくりながらそう思った事を覚えています。

画家で言えば・・・20世紀の近代絵画のピカソ、マチス、クレー、シャガールなんかはみんな好きでした。ちょうど絵を勉強している学生時代はそういう素晴らしい画家た沢山活躍していて。すごくいい時代でしたね
だから影響は受けていると思います。

─── どういう時にストーリーを思いつくのでしょうか?

今も四苦八苦してますよ(笑)
若い頃はふっとあふれ出てくる感じでしたけどね。40年やってくると色々な知識もついちゃうし、でも自分の中にあるピュアで子どものような心の中からぽっと出てきた様なものでつくりたいと思っていますし。そうやってうろうろしながらふっと出てきて出来上がることもあります。締め切りがあってこれこれと手順を踏んでつくっていってと言うのは無理ですし、そういう風にはつくりたいとは思っていないですね。

─── ご自身の作品の中でも思い入れのあるものは?

やっぱり『わたしのワンピース』ですね。

─── 娘さん(絵本作家の西巻かなさん!)と仕事のお話をしますか?

あまりしないですね。彼女の個性の中から生まれてくればいいと思っているので。できたものについてお互い話すことはありますけど。私も彼女が子どもの頃、自分の作品を見せて意見をしつこく聞いたりしていましたけどね(笑)。

─── 絵本作家になって一番楽しいと感じる時は?

やっぱり絵を描いている時が一番好きなのね。だから楽しいのは絵を描いているときです。
絵本の組み立てが決まって、後は描くだけのとき。それはすごく楽しい!
だからって朝から晩までずっと描いているといい絵がかけるとはかぎらないんですけどね。

─── オリジナル作品と他の作家さんと組まれて描く作品との違いはありますか?

作家さんと組んで描く絵には基本的に締め切りがありますし、原稿を読んでから描きます。オリジナルは絵が先に浮かんできて創作します。だから作業内容は全然違って、特に原稿がある場合は文字にとらわれるという意味ではそれなりに苦労したりもします。でも、それはそれで両方やってて良かったと思っています。だから楽しい絵本も出来てくるし、自分の絵が変化していったり、発想が広がっていくのが楽しみでもあります。

─── 絵本との関わりかたなど、絵本ナビ読者に向けて何かメッセージをお願いできますか?

子育てしているお母さんは、人生の中でいちばん充実している時だと思います。
充実している時間をほっとできる時間にするために絵本があるような気もするんです。
だから、大人も子どもと一緒に絵本を楽しんで欲しいですね。

─── 子ども達へは・・・?

子ども達へのメッセージは絵本です。
楽しんでくれればいいですね。

最後に・・・

<取材を終えて>

『わたしのワンピース』『まこちゃんのおたんじょうび』など、お子様が誕生される前に生まれた名作が多いというのも意外な気がしますが、

「子どもが生まれてから描き始めなくて良かったと思っている。子どもの好みに寄り添いたくなっちゃうし、喜ばせたいと思ったけどうまくいかなかった。私の個性もあるのだと思うのですがそこに創作の不思議さがある。自分の子どもに向かって行けば、普遍性から離れていくという事もあるでしょうし。」

そう語ってらした姿がとても印象的でした。

「絵本は見て楽しければいい!」そう言い切る西巻さん。でもその為には本当に真剣に子ども達と向かい合わなければいけないという覚悟が垣間見られるのです。
絵本作家である前に、一人の芸術家としての側面も見せて頂いた様な気がしました。

★★おまけ画像★★

とっても素敵な雰囲気
お父様のパレットやイーゼルなどもさりげなく飾られて・・・
「ワンピース」のぬいぐるみ発見!
可愛いこけしちゃんは形が「ワンピース」にそっくり。お友達が見つけてくれたそうですよ

とても明るくて本当にさばさばとはっきり語って下さる西巻さんのお話に魅了されて、あっという間に時間が経ってしまいました。
「年を取ってくると大変なのよ。」なんておっしゃっている姿も何だかとっても楽しそう。
今も「何かいいものがうまれないかな。」と毎日一枚は必ず絵を描いているそうですよ!

ありがとうございました。

西巻茅子さんが絵本ナビ読者の方に向けてこんなに素敵な直筆メッセージを描いてくださいました!

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