このちょっと気の抜けちゃう様な題名と、これまたちょっと拍子抜けする位シンプルな絵。でも読んでいて自分の亡き祖父を思い出して、なんだか気になってしまったのです。 ひろい国の立派な王さま。まじめで仕事が山のようにあり遊ぶ暇なんて全然ないのです。でも、ある夜考え事が多くてどうしても眠れませんでした。そこで思いついてベットの上を飛び跳ねてぼよーん、ぼよよーん。それが楽しくてすっかりやみつき!心配ごとがひとつづつ消えていくのです。ところが、その様子を家来の一人に見られてしまい・・・。 別に祖父がベットの上で飛び跳ねていた訳でも、仕事が山積みで遊ぶ暇もなかった訳でもありませんが・・・最後の場面、王さまが死にそうな時に言った一言。「もういちどだけ わしを べっとのうえで はねさせてくれ。」うちの祖父は厳格で固かったくせになぜかディズニーランドが大好きで、亡くなる直前に最後にもう一度ディズニーランドに行けて良かった、と語り継がれている話があるのです。いつもむすっとまじめな顔している人がベットでぼよよーんとして喜んだり、ミッキーに会って喜んでいる姿ってとっても可愛らしくてチャーミングだと思いません? そんな訳でちょっと他人事には思えなかったこのお話。遊び心の大切さのメッセージとしても伝わってきます、もちろん。でも、人ってギャップがあればあるほど魅力的かも。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おうさまは くにのもんだいが きになり よるもねむれません。あるばん どうしてもねむれなかったおうさまは ベッドのはしらによじのぼり いきおいよく とびおりたのです。 王様のストレス発散はこの方法!みんなで一緒に、ボヨーン、バヨーン、ボヨヨーン、バヨヨーン。
5歳の息子は「ボヨンボヨンだいおう」の音に、もう大うけ!
おうさまがちょっと試しに・・・とはじめるところなんて、
悪いことをやってみちゃうのかなぁ〜という
ウズウズした気持ちに同調しているようでした。
親は、ちょっと悲しい気持ちになりました。
大臣たちがおうさまのボヨンボヨンを禁止してしまうなんて!
ちゃんと仕事してるんだから、
プライベートは放っておいてあげられないのかなぁ?
上に立つって大変なんだなぁ。
それでも、最後に、おうさまが幸せになれたようで良かったです。
読み聞かせ後、ソファーでボヨンボヨンしたがる息子。
当然そうなりますよね〜。
おかあさん大臣はそれを禁止しちゃいけないんだっ、
息子おうさまが元気でいるためには!!って、ことかしら? (ナオミDA45さん 30代・ママ 男の子5歳、女の子0歳)
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