迷いこんだものの声をまねる森に入ってしまったつぼみちゃん。家に帰ることはできるのでしょうか。安房直子の傑作短編を絵本化。
声の森という ふしぎな森がありました。
そこには 生きものは なにひとつなく ふるいかしわの木々が
うっそうと生いしげっているばかりでした。
かしわの木々は みんな「ひとまねの木」でした。
こんな書き出しで始まります。
最初の場面で こうやって断言されると パッとお話の世界に入っちゃいますよね。
このあとも たっぷり2つの場面を使って
お話の背景をしっかりと植え付けてくれます☆
安房さんの文章と ひろかわさんによる場面割が
とっても良いバランスに感じられました。
絵は 何となく映画のワンシーンを思わせるような
アングルで描かれていて これも見所だと思います☆
ちょっとミステリアスな書き出しで
ぞくぞくっとしたりしますが
これは 知恵と勇気と優しさを持った女の子…
つぼみちゃんのお話です。
森に迷い込み倒れていたニワトリを抱いて
「声の森」で一晩を過ごしたつぼみちゃん。
そんな心細い時間をしっかり支えてくれたのは
<お母さん>でした。
(詳しいことは読んでみてのお楽しみ♪にさせてください。)
母の深い愛は 子供を限りなく強くする☆
…のかもしれませんね。
もちろんハッピーエンドですから 安心して読んでくださいね。 (西の魔女さん 30代・ママ 女の子13歳、男の子9歳)
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