目がとろーんとして、今にも寝てしまいそうな「ねむいねむいねずみ」。 それもそのはず、旅をしているねずみは1日中歩いて歩いて、すっかりくたびれて夜になってしまったんだ。
すると、一軒の古い家が目の前に。 「今夜はここでぐっすり寝ようっと」 中はボロボロ、荒れ果てているようだけどねずみはおかまいなし。 二階のベッドに寝転がって眠りかけた、その時。
ドタン!ゴトン! バタン!ガタタン!
「な、な、なんだ!?」 ベッドやタンスが踊りだした。ねずみが驚いて階段をかけおりると今度は・・・? この家はおばけ屋敷なのでしょうか。不思議なことが次々と起こるのです。 でも、ねずみくんときたらねむくてねむくて仕方がない。 何があっても眠ろうとするねずみくんを見ていると、見ているこちらの目までとろーんとしてきて。 結局、朝になったらどうなっていたのでしょう。
うーん、やっぱり佐々木マキさんのお話は不思議で面白くて可愛らしい! この「ねむくてねむくてたまらないねずみ」の旅の物語はまだまだ続きます。 今度はどんなゆかいな事件に出くわすのでしょう。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ねむいねむいねずみが、旅をしています。
1日中歩いて歩いて、体はすっかりくたびれていました。すると、目の前に一軒の古い家を見つけました。家のなかは荒れ果てて、人の気配はありません。今夜はここでぐっすり眠ろうと、ベッドにもぐりこみ、眠りかけたそのとき……。ドタン! ゴトン! バタン! ガタタン! 大きな音を立てて、ベッドやタンスがおどりはじめました。不思議に思ったねずみは、急いでベッドを抜け出し、はと時計のなかへともぐりこみましたが、再び・・・・・・。
保育園においてある本です。
息子が3歳になったばかりの頃に初めて見たのですが(読んだのではなく、絵を見ただけ)、めちゃくちゃ気に入ったようで、お迎えに行くと、しばらくは毎日「見よう」と言われました。
トロンとしたねずみくん。ボロボロのおうち。おふろで眠るねずみくん。そして溺れそうになって・・・やっぱり眠そうなねずみくん。おふろで寝る場面が一番のお気に入りで、とにかくハマっていました。「おふろで寝てるよ!」って感じです。
それから約10ヶ月たって、今度はちゃんとお話も読んでみました(保育時間中に先生が読んだことはあったかもしれませんが)。息子の反応は・・・最初とほぼおんなじでした。おふろの場面が一番気に入り、ねずみくんが溺れそうになるのも、可哀想というよりは、こんなになってもまだ寝てるという感じで面白がっていました。
ねずみくんの本当に眠そうな表情がとても可愛らしい作品です。 (モペットさん 20代・ママ 女の子5歳、男の子3歳)
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