まったなし! ついにきた、優勝決める大一番! 最強の横綱武留道参(ぶるどうざん)、挑むは小結明の海(あけのうみ)。 みあって みあって はっきょい……。
テンポよく進んでいくのは、注目の新人絵本作家やまもとななこさんの相撲絵本。 この試合にかけた意気込みが顔から伝わってくる明の海、 堂々たる貫禄で不動の迫力武留道参。 ページを開いた最初の立ち会いの場面から、見るものすべてを緊張感に包み込みます。 この勝負、一体どうなるのかつばを飲み込んだ次の瞬間!
どーーーーん!
両力士の身体がぶつかりあう音が響き渡ります。なんて、勢い!なんて迫力!! ばちーん! がしっ ざざざざざー 臨場感たっぷりに描かれた大一番。その力のぶつかり合い、動き、試合の流れをやまもとななこさんが見事に描き出します。間近で見ないと感じられないであろうその空気を、読者にダイレクトに伝えてくれるのです。
さて、白熱の取り組みの結果はどうなった!? この一冊で相撲の面白さを存分に体験できてしまう素晴らしい作品、見返しに描かれている決まり手八十二手、禁じ手八手もお楽しみ。 やっぱり子どもたちには相撲遊びをしてほしいものです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
相撲の取り組みで優勝がかかった大一番。小兵の力士が大横綱の武留道山(ぶるどうざん)にいざ、勝負!という痛快な絵本です。はっきよい、どーんと、ぶつかりあう、身体と身体。迫力ある画面構成で場所の臨場感もたっぷり。 新人とは思えない、みごとな描きっぷりに注目です!NHKの「あさイチ」でも、製作に取り組む著者が紹介され、注目を集めている絵本。
優勝のかかった大一番。
力と力のぶつかり合いによけいな文字は要らないですよね。
それにしても、間近で力士を見るような、息づかいが聞こえてくるような、ド迫力。
やまもとななこさんの力士に対する目のつけどころが違います。
恐れ入りました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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