ノボルとクダルは、山の中にたたずむバス停です。このバス停を利用するたったひとりのお客さん、アイコさんの姿が最近見えません。実は足の具合が悪くて、外出が少なくなっていたのです。ならば、自分たちがアイコさんの家の近くに移動しようと……。ユーモラスで心あたたまる絵本です。
アイコさんという名のおばあさんを想うバス停たちの優しさが、心に響きました。
それにしても、バス停たちの地道な努力に感心します。
簡単には動けない自分たちの体を何か月もかけて移動させ、とうとう完璧にやりとげました。
途中くじけそうになっても諦めずにやりとげるなんて、なかなかできることではありません。
彼らの地道な努力はアイコさんを幸せにして、そして、自分たちも幸せになりました。
努力の成果が幼い子にも響く、とても優しい絵本でした。
(めむたんさん 40代・ママ 男の子21歳)
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