「じいちゃんが とってきた白いお魚が もう一回食べたい」 孫の一声に背中をおされて、御子は再び海に出た。
陸前高田市広田半島の先端に位置する港町、根岬。 この土地に暮らすある漁師と孫を追ったノンフィクション写真絵本です。 2011年3月11日に起きた津波によって一度は海に出るのをやめた漁師が、 孫の言葉をきっかけに再び海に出る物語。 自然の脅威と恩恵の両面を受け入れて、 震災から立ち上がろうとする人々の姿を生き生きと描きだします。
著者は、テレビ・ラジオでも活躍中の若手フォトジャーナリスト、安田菜津紀さん。 本書が初の単独著書です。
「じいちゃんのとってきた白いお魚が、もう一回食べたい」。
孫の修生君の一言で、再び海に出るようになった菅野さん。
東日本大震災の大津波で、すっかり変わり果てた陸前高田ですが、海で生きる人々は、その被害を乗り越えなければ、生活できないのだと思いました。
そして、復興に前向きな姿は、自らを鼓舞しながら輝いて見えました。
そういう人たちがいてくれるから、私も新鮮な三陸の魚介類を口に出きるのだということを、忘れてはいけないと思います。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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