自動販売機の形がそのまま表紙になった、縦開きの絵本。 「なにがでるか おたのしみ」 そんな文字が浮かび上がる自動販売機の前にやってきた男の子が、「1(いち)」のボタンを押すと…… 真っ赤ないちごがごろごろごろ! 「いちいちいちご あまくておいしいいちごだよ」
次に「2(に)」のボタンを押すと…… やっ、はっ、しゅっ、とう、どろん! 忍者がたくさん出てきた! 「にんにんにんじゃ にんぽうつかえるにんじゃだよ」
「3(さん)」はサンタ!? 「4(し)」は……? 予想のさらに斜め上をいく「いち、に、さん、し……」から始まる「何か」が次々自動販売機から出てきます。 1から10まで数字のボタンを押したあとは、お札の投入口にある「1000(せん)」のボタンも押してみた男の子。 何が出てきたかというと……!? 出てきたものにもその後の展開にもびっくりです。これはぜひ絵本を見てみてくださいね。
凹凸のある貼り絵のような雰囲気、絵本の形状がなんといっても素敵。 カンの模様にはちゃんとヒントが隠されていて、読み進めるうちにだんだんわかってきた子どもたちはわくわくしちゃうはず。 数字のボタンを押すおもしろさ。そして言葉遊びのおもしろさが詰まった、楽しさ満点の『おたのしみじどうはんばいき』。 下は2・3歳から上は小学生まで、幅広い年齢の子どもたちのお気に入りの一冊になりそうです!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「何が出るのかお楽しみ」と表示されている自動販売機。ボタンには1から10までの数字が。ためしに「1(いち)」のボタンを押してみると、なんと「“いち”ご」が出てきた! 子どもの大好きな「自動販売機」と「ボタン」と「数字」を思う存分楽しめる言葉遊びの絵本です。縦開き。
子供の描く自動販売機は、おいしいものやたのしいものが出てくる、まほうの箱。縦に開くこの本は、形もぴったり、このわくわくをさらに盛り上げます。
「1」をみんなで押してみます。「あ、そっか!いちご〜〜」子供たちは、うんうんと納得。しかし・・・早くも「2」で、予想外のうれしい裏切りが。大好きな忍者がこんなところから!ここから裏を読み始める子供も。予想が当たっても、はずれても、ページをめくるごとに「わぁぁ!」とみんなにこにこです。きっと、これから販売機のボタンを押すとき、もしかしてわくわくが飛び出すかもしれないと、ちょっとドキドキするのでしょうね。 (はこちゃんぐーぐーさん 50代・ママ )
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