賢治がのこした一冊の手帖。 そのなかにあった言葉が、 多くの人々の心をゆさぶりつづけている。 闘病生活のさなかに賢治が書きとめられたその言葉は、 作品として書かれたものではなく、 賢治の「祈り」そのものだった・・・・・・。
※巻末に賢治の弟、清六の孫、宮沢和樹氏のエッセイ、 「雨ニモマケズ」手帖の画像を掲載。
▼「宮沢賢治の絵本」シリーズ
清々しい明るさに満ちた絵本です。入園・入学・成人のお祝いなどにもおすすめできる一冊だと思いました。
本を開くと、真っ白(この白さが際立ってます!)な背景、右ページに美しいフォントの文字、左ページに鮮やかな色彩の絵が一体となって目に飛び込んできます。1ページにワンフレーズずつ区切られているので、ひとことひとことゆっくりかみしめるように言葉を味わうことができました。教訓的な詩として読まれたり、求道者のストイックな詩として読まれたり、千差万別の読み方があっていいと思いますが、子どもに宮沢賢治だよって手渡すなら、これくらい明るいもののほうが好きです。「ソウイウモノニワタシハナリタイ」という最後の言葉が、ストンと心におさまる感覚を、子どもにも味わってもらえるのではないかと思いました。温かみを感じさせてくれる色の絵が尚一層親近感を与えてくれます。色がほんとうにきれいです。
巻末の、宮沢清六さん(賢治の弟)のお孫さんが書いた解説も必読!「雨ニモマケズ」をより深く理解することができました。 (kazu.oさん 50代・その他の方 )
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