おばあちゃんは子どもの頃,家族のもとをはなれて,家から遠くはなれた学校に行くことになった.そこでは制服を着せられ,髪を切られ,自分の言葉で話すことを禁じられた.「どうしてなの? おばあちゃん」 孫娘の素朴な問いに答える形で,カナダ先住民族への同化政策の歴史と,子どもたちのいじらしい抵抗を描く.カナダ総督文学賞受賞.
最近(2018年)に出た本です。とても悲しい出来事を流れる風のように柔らかく描いてくれていましたが、その事実の歴史の中で耐えてきた人たちの心の芯の強さは絵本からすごく感じることが出来ました。
どこの国の話なんだろうと、考え考え読みました。
カナダの出来事だったんですね〜。
今は先住民族のことをただインディアンとは呼ばずに、「ファースト・ネーションズ」「ネイティブ・アメリカン」とか呼ぶそうですね。
この絵本も、そんな「ファースト・ネーションズ」の当時の子どもたちの辛かったヨーロッパ式の学校のことを描いた作品でした。
子どもたちにしてみれば、ヨーロッパの人たちが突然やってきて、家族と離され、違う言葉や宗教を押し付けられ、それはそれはつらかっただろうと思います。
この本を手にした人はぜひぜひ最後の「解説」まで読んでほしいです。
わたしは、その後、また本文を読み返して、改めて素敵な作品だな〜と、思いました。
ジュリー・フレットさんの色彩に満ちた絵が素敵でした。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子23歳、女の子18歳)
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