のどかな田園風景が広がる、ほのぼのとした田植えの絵本。
今日はおむすびさんちの田植えです。朝ごはんを食べると、おむすびさんは稲を一輪車にのせて田んぼへと急ぎました。手伝ってくれる仲間のみんなはもう集まっていました。おむすび村の具のしゃけさん、たらこさん、おかかさんにうめぼしさん。それからおいなり村のおいなりさんに、のりまき村のほそまきさんとふとまきさんも手伝いにきてくれました。おいしいおむすびやおいなりができるようにと、みんなで植えていきました。せっせと植えていくうちにいつの間にやらお昼です。おむすびさんちの子供たちがお弁当をもってきてくれました。みんなでお昼を食べていると、遠くの方から「シャカシャカシャカ ズルズルズル」と、何やら音が聞こえてきました。それは、遅れていたすしねた村の田植え名人の足音でした。
おむすびさんとユニークな仲間のキャラクターが繰り広げる楽しい田植えの一日です。
男手ひとつで子どもたちを育てている、おむすびのお父さん。
今日の田植えをを手伝ってくれるのは
しゃけさん、たらこさん、おいなりさん、ほそまきさん・・・!
おむすびの「具」やお米にちなんだ、可愛らしい仲間達です。
せっせのせ せっせのせ
軽やかな言葉にのせて描かれる、昔ながらの田植え。
朝焼けの空の下に広がる水田の遠景が本当に美しいです。
ひと汗流したら、お昼ごはん。
読み聞かせた私は「・・・コレ共食い?」とドキッとしましたが
食いしん坊の次男は、どのお弁当がいいかなぁ、とニコニコ。
その後駆けつけた、たこどん・いかどんのスゴ技に大笑い。
そして・・・汗をかいたら、やっぱりお風呂♪
優しい気持ちで読み終えました。
我が家の周辺には水田がありません。
初め、息子に稲作について知ってもらいたいと思い、この絵本を手に取ったのですが
読み終えて心に残ったのは、むしろ
汗水流して働くことの素晴らしさや
「おたがいさま」で助け合う、暖かなつながりだった気がします。
「みんないきかえりました。 これであしたもがんばれそうです。」
「あしたは、おいなりさんちのたうえですね。いいてんきになりますように」
園児さん位から小学校中学年位のお子さん、大人の方にもおすすめの作品です。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳、)
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