世の中には、色んな人がいる。得意な事だって、苦手な事だって、みんなちがう。きみだって、そうだ。
だけど、想像力を使うのが苦手な人がいて、時にひどいことを言ってきたりすることがある。もしきみが、そういう人にひどいことをされてしまった時。するべきことは一つしかない。とにかく、その場から逃げること。きみの足は、そのためについている。
一方で、世の中には、優しい人もたくさんいる。だからこそ、きみは探しに行かなくてはいけない。自分で動いて、自分で考えて、自分で決めて。逃げて、探して、動いて、動いて……。
逃げずに戦うことも大事だけれど、逃げることで新しい可能性に出会えることだってある。子どもたちには、両方の道を知っていてほしい。作者ヨシタケシンスケさんの、強い思いが込めれたこの絵本。読み終わっても、まだまだ続く物語。どうか、きみのことを探している人を、きみが見つけることができますように。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。それらは自分だけのものなのに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう。 「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。
「逃げずに戦うことの大事さを説くお話」がある一方で、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」があってもよいのではないか。著者のそんな思いが込められた絵本です。
にげて さがして、うごいて うごいて―― ラストは、あなただけの物語に続きます。
対象年齢は中学年〜となっています。
確かに内容としては
そのくらい子から大人が対象かなと思いました。
なにかあったら逃げていいんだよ。
自分を助けてくれる人を探してね。
と言った内容です。
無理をしなくていいんだよ、
自分を大事にするんだよ、と
優しく教えてくれた気がします。
小さい子はたぶん意味が伝わらないと思います。
この絵本で救われる人がいるといいなと思いました。
(ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子15歳)
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