あの山、あの城、あの遺跡?? 世界のあちらこちらで、その圧倒的な存在感をはなっている、巨大遺産。
万里の長城は、北海道2周分!? 富士山の頂上と同じ高さにある駅!?
比べてわかる、おどろきのサイズ感!
物の大きさや、歴史の古さなどを測ることのできる特別な飛行船「フライングメジャー号」にのって、世界一周空の旅に出発!
著者は、『ドングリ・ドングラ』や『決戦!どうぶつ関ヶ原』で知られるコマヤスカンさん。本書はコマヤスカンさんの作品のなかでも『トーキョー ドリーム マラソン』や「新幹線のたび」シリーズと同じく、実際の風景や建築を精緻なイラストで描いた絵本です。
スカイツリーのそびえる東京からはじまり、イタリアのベネチア、フランスはエッフェル塔にモン・サン・ミシェル、アメリカのグランドキャニオンやダイヤモンドヘッドなどの大自然もめぐりめぐって、日本へもどる空の旅!
ベネチアには150の運河と400の橋があり、グランドキャニオンのいちばん底の地層は20億年前のもの、そして自由の女神には170段のらせん階段があって??それぞれのページでとりあげられている巨大な建築物や絶景について、その大きさや古さをはじめとした、そこにまつわる「数字」をいっしょに紹介してくれているのが、ユニークなところです。
フライングメジャー号にのっているのは、数字研究のカウント博士に、数えるのが大好きな女の子のキューちゃんと、ナンバー船長。そして個性いろいろ乗組員8人に、愛犬愛猫で計11人と2匹!
せっかくの世界一周、飛行船のなかにこもりっきりじゃあもったいない! 乗組員たちはフライングメジャー号を飛び出し、大パノラマのなかで思い思いに過ごしています。そろそろ出発の時間なのに、みんな、どこでなにしてるの……?
世界の有名な景色の中に隠れた乗組員たちを探す、絵探し絵本としてもたのしい一冊です!
(堀井拓馬 小説家)
気持ちよさそうに空を飛ぶ飛行船で世界一周の旅! 世界じゅうの美しく雄大な風景を空から眺める爽快感! さあ、世界のふしぎを測ってみよう! そして、景色の中から乗組員たちを探し出せ!
フライングメジャー?と思ったら、「MAJOR」ではなく、「Measuring tape」のメジャーということなんですね。
要は、なんでもかんでも測るということで、そういう仕様の飛行船というのです。
とすれば、世界一周の目的は、なるほど、なるほど。
世界中の建物や自然の、大きさやできた時代を測るというのがミソ。
万里の長城、ベネチア、グランドキャニオンなど、ラインナップも豊か。
飛行船という仕様がまさにベストです。
まあ、東京スカイツリーから出発。
飛行船の乗車スペースは上半分がクリアなので、何とも見通しがいいです。
なにしろ、大きいものが次々と登場するので、その大きさに感嘆です。
クルーたちがあちこちで小さく測定などしている様子を探し絵的に楽しむこともできますね。
日本でいうと、という例えも添えて、大きさが実感できる構成になっているのもいい感じです。
出来た時代も盛り込んでいるところも嬉しいです。
なにより、空からの俯瞰がお見事です。
楽しみながら、世界の有名な建物や自然を学べると思います。 (レイラさん 50代・ママ )
|