静かな感動がこみあげてきます。 車イスの父さんと娘との親子の愛を感じる絵本。 やわらかで、静謐な美しい世界。
透明感と空気感の中で、いろいろとイメージを膨らませる絵本です。
父親が障がいで車イスに乗っています。
女の子は、健常の親子がうらやましくてしかたないのです。
車イスのお父さんがてをつなごと言っても、女の子はいやいやして泣いてしまいます。
手をつないでも、一緒に歩くことはできないのですね。
シーンが変わり、年老いた父親の車イスを、大人になった女の子が押しています。
長い年月の中で、どんなことがあったのでしょうか。
今度は娘のほうから手をつなごうと語りかけます。
障がいに寄り添う気持ちと、健常へのあこがれが静かに流れています。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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