友だちと一緒に、だんだん山にそりすべりに来たいっちゃんですが、こわくてすべれません。「さきにいってえ」とひとり、山の上に残っていると、おや、どこからか歌声が……。
女の子のいっちゃんは、友達と一緒に、だんだん山にそりすべりに来ました。でも、こわくてすべりおりることができません。「さきにいってえ」とひとり、山の上に残っていると、おや、どこからか歌声が聞こえてきました。ひゃあ、動物たち! 動物の子どもたちがそりを引いてやってきました。見ているとやっぱり「さきにいってえ」といっている小さなきつねの男の子が……。この子ぎつねも、さっき、みんなに「いっちゃん」て呼ばれていました。いっちゃんは思い切って、声をかけました。「あんた、いっちゃんなの?」……子ぎつねはいちろう君。だからいっちゃん。女の子はいずみちゃん。だからいっちゃん。「ひゃ、おなじだねえ」ふたりはなかよしになりました。さあ、そこで、ふたりでそりすべりの練習です。さて、ふたりはそりすべりが、できるかな? ふたりのいっちゃんと一緒に、みんなも雪の中をころがって、雪まみれになって、そして、ひゅーん!と 山をすべりおりてください!
あまんさんの文に西村さんの絵というのは、ちょっと想像がつかなかったのですが、なんだか懐かしい感じのする、とっても温かい作品に仕上がっていますね。絵によって、随分と作品の雰囲気も違ってくるものだな、とあらためて感じました。
人間の女の子、いずみちゃんと、きつねの男の子のいちろうくん。どちらも、「いっちゃん」です。
二人とも、そりすべりがこわくて、みんなといっしょに滑れません。お互いの気持ちがよーくわかります。そして、二人は、励ましあって、いっしょにそりの練習を始めました。すると――
先に一人で読んでいた娘は、けらけらと笑っています。
そりがひっくり返って、二人がまっしろになった場面。そりあそびって、うまくいっても、転んでも、楽しいですよね!
娘もそりあそびがだ〜いすき。
ひゅう、ひゅう、ひゅう。びゅう、びゅう、びゅう。ひゅーん、ひゅーん、ひゃっ。
心の底から楽しんでいた娘の笑顔が絵本の中にくっきりと映し出され、いつのまにか物語の世界とひとつになって、私もそりあそびの楽しさを満喫できました。 (ガーリャさん 40代・ママ 女の子7歳)
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