ルラルさんは、芝生の庭が自慢です。毎日手入れをしている自分だけの庭。 ねこでも犬でもトカゲでも、庭に入ろうとすれば、得意のパチンコで追い払います。(!?) ある朝、庭に大きな丸太が転がっていました。近づいたルラルさんはびっくり。丸太だと思ったのは大きなワニだったのです。噛み付かれたら大変です。様子を見ていると、ワニはルラルさんを手招きして・・・。
芝生の庭って気持ちいい。寝転がるともっと気持ちいい。 肌をチクチク刺す感覚、芝生のにおいや温度。誰かと一緒だったら、もう最高! ルラルさんにそれを教えてくれたのは、動物たちでした。 庭で寝そべるシーンの気持ちの良さそうなこと! 動物たちもルラルさんも、うっとりといい寝姿で、見ているだけでほっと心が緩んでいくようです。
2015年で25周年をむかえる大人気「ルラルさん」シリーズの第1作目。 いつも動物たちと楽しく過ごしているルラルさんの日々には、こんなはじまりの物語があったのですね。 穏やかなルラルさんの、最初の気難しい顔が見れるなんてちょっと貴重かも? ルラルさんと庭の仲間たちのユーモラスで優しい時間、ぜひシリーズで楽しんでくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
ひとりぐらしのおじさん・ルラルさんが大切にしているにわ。どんなものが入ってきても、ゆるしません。ところが、ある朝――。
庭を毎日手入れして、それはそれは大事にしているルラルさん。
侵入してくる動物がいようものなら、パチンコを当てて追い払ってしまう、偏屈なおじさんです。ある朝庭に、ワニが寝転がっていて、芝生がチクチクして気持ちいいと教えてくれます。ルラルさんも同じように寝転がってみたら、うっとりするほどいい気持ち。それからルラルさんの庭はみんなの憩いの場所になるというストーリーです。
ワニとルラルさんが腹這いで寝転がる絵が、ちょっとおかしくて、ほのぼのしてて好きです!素敵なことって、共有すると幸せ倍増ですよね。すっきり明るい気分になれる絵本です。 (いちがつにがつさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子0歳)
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