
木がいっぱいのもりやまさんと、建物がいっぱいのまちやまさん。同じ大きさだけれど姿は全く違うふたつの山は、お隣どうしのなかよしさん。
「おはようございます きのうより せが のびましたね」
毎日もりやまさんを見つめているまちやまさんは、もりやまさんの小さな違いにもすぐに気づきます。雨の日も風の日も、日照りや嵐のときも。夕陽が沈むとともに眠くなるもりやまさんと、夜になってもにぎやかにひかるまちやまさん。雪が降る頃には眠りこんでしまうもりやまさんと、変わらずもりやまさんを見守り続けるまちやまさん。ずっと一緒に過ごすふたつの山はいつか……。
2021年有田川絵本コンクール最優秀賞・イタリアボローニャ国際絵本原画展ファイナリストの作品をもとにして制作されたこの絵本。動かない、何も起こらない、ただそこに並んでいる。それだけなのに、どうしてこんなにも魅力的な場面が続くのでしょう。ふたつの山のささやかな日々は、それぞれに豊かで美しいのです。
その違いに心を惹かれつつも、きっとどこかでいのちはつながっている。そんな願いと喜びをじわりと感じることのできる、心に残る一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

木がいっぱいのもりやまさんと建物がいっぱいのまちやまさんは、おとなりどうしのなかよしさん。まったくちがったすがた、個性をもったふたつの山の思いとは……。
2021年有田川絵本コンクール最優秀賞・イタリアボローニャ国際絵本原画展ファイナリストの作品をもとにして制作した絵本です。動かない、何も起こらない、ただそこに並んでいる。そんなふたつの山のささやかで豊かな日々を、美しいタッチで描きます。
ちがいを認め、共生するもりやまさんとまちやまさんのすがたを通して「多様性」を知ることのできる絵本としてもおすすめです。

森と町はとなりどうしでなかよしさん
お互いが意識してみているので 小さな違いにも気が付くのですね
雨の日 風の日 嵐の日日照りの暑い日 そして寒い冬の日
森は季節で変化していくのです・・・ 町も変化しているのですが 森の変化を見ていて 冬の雪が降ると 町は「ゆっくり ねてください わたしは ここにいますから」優しい言葉を書けます
町は 森が眠っていると 「たまには あいたいなぁ」と思うのです・・・ そして 待ちに待った春 雪が解けて森が芽吹くと・・・
お互いに 変化したことに気が付いて またいっしょに過ごせる喜びを感じるのです
見えないところで お互いが つながっている 喜びを感じます
大切ですね お互いを大切に思う心は つながりを大切に!
優しく ホッコリさせてくれるお話でした
ちょっと ホロリときますね~ (にぎりすしさん 60代・その他の方 )
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