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翻訳者 柴田元幸さんにインタビューしました!
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カギ鼻あたまのヘンな生き物がやってきたのは、ヴィクトリア朝の館。とある一家の生活の中に、突然入り込んできて、そして、それから――。ゴーリー独自の文章が稀代の翻訳家によって短歌に!
「うろんな」という言葉自体を初めて知りました。
「怪しい」「いかがわしい」という意味の言葉なんだそうです。
そもそも、このやってきた客、私の知っている動物に当てはまることもなく、
まさに「うろんな」感じ(笑)
英文のことはよくわかりませんが、とにかくこの英文を
「五・七・五・七・七」という短歌訳にしたのが、とても
良かったのかなと思います。
この短歌を読みながら添えてある絵を見ると、思わず
「ププッ」と笑ってしまいます。意味不明な行動が多いんですよね。
そして、そのまま十七年も居座っているという、ありえないうろんな客。
思わず、「子どもも大きくなっちゃったんじゃないの?」と見返してみたら、
ちゃんと最後のページで大きく成長した姿で描かれていました。
あとがきを読んでみればわかりますが、うろんな客とは、あるものの比喩
なんだそうで、なるほどと頷いてしまいました。
英文の散文バージョンもあとがきに書いてあるので、是非、最後まで
目を通すことをお勧めします。
私の中ではお気に入りの一冊となりました。 (どんぐりぼうやさん 30代・ママ 男の子11歳)
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