ある夏の日の午後。 ありが見つけたのは、まっ赤に熟したすいか。これはうまいぞ、巣に運ぼう! でもね・・・。 小さな小さなありにとって、すいかはとてつもなく大きいのです。 たとえそれが輪切りになったとしていても、びくともしません。 そこで、大勢の仲間を呼び出して、 「よーいしょ! こーらしょ!」 それでも動かないすいか。 そこでありたちが考えついた方法とは・・・?
もしも、自分がこんなに大きなすいかを見つけたら、どんなことになるんだろう。 甘くて美味しい、水分たっぷりのすいか。 食べきれないほどのすいか。 色鮮やかに描かれたその壮大な景色を見ていると、思わず夢を見てしまいます。 そして、なんだか絵本の中のありと一緒に満腹な気持ちになれるのです。
美しく壮大なスケール感で独自の世界を描き続けるたむらしげるさんの、原点とも言えるこの作品。日常の小さな世界の中で、もしかしたらこんな出来事が実際に繰り広げられているかもしれないと思うと、ワクワクしてきますよね。 暑い日が続く夏休み。可愛らしいありたちと一緒に清涼感を味わいましょう。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ある夏の午後、すいかを見つけたありたちは、巣に運ぼうとしてみんなで力を合わせて押しますが、びくともしません。そこで - - - 。
絵柄は凝っていなくてシンプルですが、スイカを蟻たちが切り出し、運び込み、食べきって、最後にスイカの皮を滑り台にしてしまいます。なかなか蟻たちの元気よさや、スイカの美味しさなどが伝わってくる素敵な絵本です。スイカって赤くてとても美味しそうですよね。
大型絵本と両方読みましたが、大型絵本だと迫力があって滑り台なんかはとてもすばらしいです。小型(普通サイズ)のほうは自宅用におすすめです。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳)
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