はじめのページは「あいうえお」ではじまることばをつなげて文章に、これにかわいい挿絵がついています。次のページは「かきくけこ」。「ん?」でおわりです。
おでかけにもっていける、小さなサイズ(12×12cm)の絵本です。ことばあそびの本ですが、テンポがよくて楽しめます。「ぐりとぐら」が好きなお子さんなら大喜びしそうです。
「あさ いもほり うでまくり えんやらやっと おおきなおいも」「なんとまあ にんじん ぬいたら ねっこのひげが のびほうだい」・・・ こんなふうに、「あいうえお」から「ん」まで、50音を文頭においた楽しい言葉遊びの絵本ができました。 リズミカルで、何気ないようでいて選び抜かれた言葉と、ぐりとぐらをはじめ、くま、きつね、かめ、それに、いのししやろばも登場する、文句なしに楽しく愛らしい絵でお届けする「あいうえお」の絵本の決定版です。 福音館書店の創立50周年のために、中川李枝子さんと山脇百合子さんが、心を込めて作ってくださったこの絵本は、いつも子どもたちが自分の小さなバッグに入れて持ち歩けるようにとの思いから、12センチ四方のかわいらしい本になりました。 家でも、電車の中でも、公園でも、いつでも、どこでも、子どもたちのそばに置いていただきたい絵本です。
語呂が統一されている訳でもないですし、リズムが一定でもないのですが、読みやすくて、一定じゃないリズムがかえってマンネリしなくていいのかもしれません。
最後のページの
「ん?」
という所が、子供の琴線に触れるらしく、そのページに来ると楽しそうに笑います。
あいうえおを覚えるために!と言う気合いの入った目的でなければ、言葉にふれあい、ぐりとぐらを楽しむ一冊としては素敵だと思います。 (もももももさん 30代・ママ 男の子1歳)
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