とうさんのみどりのマフラーはまくとぐんぐん勇気がでる、まほうのマフラーだ。小さな男の子の心の成長を描く、一週間の物語。
初めて読んだときに、「グリーングリーン」という歌がずっと思い浮かんでいました。
最初のページが一面の緑だったからかな、と思いましたが、最後まで読んでみて「やっぱりそうだったか」と思いました。
独特のタッチで、力強く描かれた絵と、なぜか切なくなってしまう文章が印象的でした。
とうさんのマフラーをまいていると、勇気が出る。1週間、毎日小さなことを乗り越えて、男の子が成長していきます。
にちようびには、マフラーがなくても、もう泣かないと決心して、そらの上のとうさんに「心配しないで」と言えるほどに、成長する姿に、こちらも勇気づけられます。
ただ、大人の私には何となく想像できていましたが、6歳の娘は最後のシーンが予想外だったようで、「えっ?!お父さん死んじゃったってことだったの?イヤだ〜!!」とショックを受けたようです。
寝る前の読み聞かせのときだったので、私が事前に内容を確認して、それとなく心構えをさせてあげれば良かったかな、と反省しました。
身近に死を感じる出来事があったときなどに、一緒に「死」というものを考えるきっかけをくれる良い絵本だと思います。
小さい子には、理解するのがちょっと難しいかな、と思うので6歳くらいでちょうど良かったと思います。 (solicaさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)
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