レトロなスーツに帽子をかぶった、まんまる顔のおじさん。 おじさんは、何があっても笑いません。
「カメが、かめを かめないでいても。」 絵の中で、カメが甕(かめ)を噛めなくて泣いています。 読み手はまず、この腰砕けるダジャレが、画面いっぱいの絵になっているだけで吹き出してしまいます。 さらに、海中では別のカメがカメラでカメを撮影していたり、 散りばめられた遊びにも、じわじわ可笑しさがこみあげてきます。 でも、絵本の中のおじさんは涼しい顔。
「イタチが、としを はたちといっても。」 輪っかのピアスをしたイタチのとぼけた横顔! 吹き出しで「わたし、はたちよ」なんて言っています。
それでも、おじさんは無表情。 どんなおかしなダジャレの光景が目の前にあっても、このおじさんは笑わないんです。 なぜって?おじさんの正体は……。
作者 内田麟太郎さんの繰り出すダジャレの数々に「どうだ!」とばかりに応える荒井良二さんの絵のパワー。 言葉と絵の絶妙なタッグが生み出す、ハイセンスでナンセンスなダジャレワールド。 最後に残る余韻には、大人も「うーむ……」とうなってしまいます。 じっくりと味わってみてください。
ダジャレや言葉遊びが分かるようになったら、親子で一緒に声に出して読むのも楽しいですね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
おじさんは、何があっても笑いません。”木になるキリンが気になるキリン”がいても……。 第46回小学館児童出版文化賞受賞の絵本。
「このおじさんは わらいません。
ニワトリが 二わ トリをかっていても」
ではじまり、
くだらない(?)ダジャレのオンパレード♪
私も途中までは笑わなかったんですが、1箇所笑ってしまったところがあります。
あ〜やられた・・・という感じで、
笑ってしまった自分がおかしくて(笑)
小さな子どもさんにはちょっと理解できないと思うんですけど、とても面白い絵本でした。
ところで、私が笑ってしまったのは
「このおじさんは わらいません。
イタチが としを はたちといっても」ということろです。 (まりん♪さん 30代・ママ 女の子11歳)
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