「一つ目小僧」に会って、驚いて逃げ出した、という話を聞き、どれ、ひとつ「一つ目小僧」を探しにいってみようとした男。 「一つ目小僧」ならぬ、「一つ目小娘」を見かけて追いかけ、まよいこんだところが、だれもがみ〜んな「一つ目の国」!! 珍しい話につられた男、自分のほうが珍しがられるハメとなり・・・。
★ひとこと秘話 「きっと目が一つしかないぶん、人にみえないもんがみえるんじゃあねえかな」 文中のこんなセリフやあとがきに、作者の思いが語られています。 「自分たちと違った存在に出会ったとき、こちらにはないものをもっているにちがいないと、自然に感じられるって、いいですよね」(川端誠)
とても秀逸なお話だったと思います。
「常識とは何か」、「当たり前、普通とは何か」ということを読み手に問いかけてくる内容に、子どもは考えさせられるところがあったようです。時代の変化(=今の社会のコンプライアンス?)に合わせて、適宜、内容が書き換えられていたところも良かったです。 (さくらっこママさん 40代・ママ 女の子8歳、男の子6歳)
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