はる、くまが 冬眠からめをさますと、 もりは あとかたもなくきえ 工場が たっていました。
おまけに工場の職長からは、 「とっとと しごとにつけ」と いわれます。 「ぼくは くまだ!」と さけんでも だれも わかってくれません。
こうして くまは 作業服をきて、ひげをそり、 くる日もくる日も ほかの労働者といっしょに はたらくことになったのですが……。
人間の身勝手さによって変貌していく自然と、 そこで生きる一匹のくまの姿を 風刺をこめて描きだします。 心ゆさぶる名作復刊!
今から30年ほど前3歳の息子が書店でどうしてもほしいと言い購入しました。毎晩何度もせがまれて読み聞かせるたび、必ず泣くのです。自分をわかってもらえないことに共感したのでしょうか?
先日、保育士の姪から園児たちに読み聞かせる良い本はないかと相談を受け、改めて購入して読んでみました。自分の意志にかかわらず自分が自分でなくなってしまう現実。ほんとに泣いてしまいました。何度も読み聞かせていたはずなのに最後はどうだったかすっかり忘れてしまい、このたび再度読み返して少し安心しました。
この本は与えるのではなく、ぜひともお母さんと読んでほしい絵本です!! (eo3383さん 60代・その他の方 )
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