ターニャはバレエが大好き。おねえさんが練習をしている時はマネをして踊ります。女の子の願いを優しい筆づかいで描いた絵本。
イラストが市川里美さんです。
先日「うさぎのララローズ」という絵本を読んで、その独特の個性的で、美しく細かい描写が素敵だな〜と、思っていたら、この絵本を図書館で見つけました。
表紙に何気に描かれているくまのぬいぐるみは、あの、「ララローズ」と似ています。
そして、翻訳は竹内文子さんです!!あぁ〜、なんて豪華キャストでしょう!!
タイトルからわかるように、この物語は小さな女の子がプリマ(バレリーナ)を夢見るお話です。
(たぶん、5、6歳年上の)お姉ちゃんがバレエ教室に通っていて、主人公のターニャは一生懸命お姉ちゃんの真似をするんです。
お姉ちゃんもとても優しくて、ターニャに自分のチュチュ〈バレエ用の服〉を貸したあげたりするんです。
そういうやり取りとか微笑ましいし、何より、市川さんの描く子どもたちの体の動きがとても可愛い。
この絵本は、うちの下の子の方がハマりました。
読み終えてから「可愛いね〜。すごいね〜。やっぱり絵の上手い人は世界中にいっぱいいるんだな〜」なんてつぶやいていました。
よく考えてみると、うちの下のは『バーバラ・クーニー』や『ベスコフ』の絵本も好きです。
何となく似たような画風ですよね。背景まで描写が細かく描かれていて、淡い色合いが美しくて、登場人物や動物たちが生き生きと描かれている。そんなタイプの絵本作家さん、私も大好きです!!
しばらく市川さんの絵本にハマってしまいそうです!
この絵本はバレエのお話なので、バレエなどの踊りをやっているお子さん、又は踊ることが好きなお子さんなどに特にお薦め。ターニャの気持ちがすごく実感できると思いますよ。
「花になった子どもたち」のイラスト (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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