戦の最前線で若い牛飼いの兵隊が吹く土の笛が敵の兵士の心に響き,やがて平和が来たとき両者の笛の音が一つになる…。教科書掲載作。
今西さんらしい、温かい絵本でした。
一番見てほしいのは、表紙絵と裏表紙の絵の違い。
内容を読まなくても、すべてが物語れている気がします。
イラストの沢田としきさんの表現力、素晴らしいです。
一つ珍しいな〜と、思ったのが、今西さんの戦争のお話といえば、日本の中でのものが多かったと思うのですが、
この絵本は、どうも陸続きになっている海外のどこかの国が舞台のようでした。服装を見ると、イメージはヨーロッパの方かなぁという気がします。
とてもはっきりした絵で見やすいし、今西さんの文章が、心に響きますが、もしも、この絵本で読み聞かせにいかれようとなさる方は、絵本を何度も読み、この中の世界をよくイメージしてからあたってほしいです。
読むのでしたら、小学校高学年以上にいかがでしょう? (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
|