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雪童子たちが起こした吹雪はひとりの子どもを巻きこんだ。東北の風土と賢治の想像力が生んだ物語を幻想的でイメージ豊かに描く。
宮澤賢治の作品の絵本化。
吹雪に巻き込まれた子どもの様子を語る童話だけに、
水墨画のようなイメージを抱いていたのですが、
伊勢英子さんの絵は、宮沢賢治の世界にそっと寄り添いながら、
独得の風と光を感じました。
雪童子や雪狼など、一見怖い存在も、なぜか軽やかです。
雪の描写も幻想的。
雪婆んごは、存在感のみの描写で、その音声のみが響き渡る印象です。
自然描写の優れた伊勢英子さんならではの作品ですね。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子27歳)
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