うしろに手を組み、まっすぐこちらを見つめるうさぎの子。 この子、いつでもどこでも言う言葉はただひとつなんです。その言葉とは…
「うんちっち」。
なんてこと。でも、本当なんです。 お母さんが「ぼうや、おきなさい」と言っても、 お父さんが「ちびすけ、ほうれんそうを おたべ」と言っても、 いつも答えは「うんちっち」。 ところがある時、ぼうやの前にオオカミがやって来た! うさぎの子はどうするの?やっぱりあれを答えちゃうの? そこからは予測もつかない展開になっていき…!?
この絵本の面白さをわかってもらうには、一度でも声に出して読んでもらえば充分。 ページをめくるたびに繰り返される「うんちっち」には大人も降参、笑いが止まりません。 子どもたちなんて、一つめの「うんちっち」の時点でニヤリとしているはず。そこから頼みもしないのに「うんちっち」の大合唱が始まるにちがいありません。 ここには書きませんが、オチも最高ですよ。
うさぎの子の表情に、かなり味があるこの絵本はフランスから。 日本では長らく絶版になっていた『うんちっち』、待望の復刊です。 ヘビーローテーションになってしまう覚悟があるならば、親子でどうぞ!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
うさぎの子が言う言葉はただひとつ。いつでもどこでも、うんちっち。ところがある時・・・。子どもたちへの読み聞かせで大人気!フランスのロングセラー絵本。
この、リズム感というのか、間というのか、実にいいですね。
1ページ使って、ただ一言、「うんちっち」
このインパクトのすごいこと。
ブルー1色のバックに、ぽんと浮かんでいる白いうさぎの子の「にやり」とする姿にも、
思わず笑いがこみあげてきます。
たったひとつしか言葉を言わないうさぎの子。
何がなんでも、いつでもどこでも「うんちっち」
彼が引き起こす騒動のお話なのですが、
このうさぎ君だけでなく、うさぎ君の父君にも、オオカミにも、思いっきり笑わせられてしまいます。
どことなく、人を食ったような、あまり可愛げのあるとも思えない絵なのですが、
このお話にはぴったり!
可愛くないのに、愛らしさがある、変わった絵本です。
それにしても、最後のこの一言…
素晴らしいですね!
ここまでくると、このうさぎ君には脱帽です。
もういっそのこと、続編作ってください! (ルートビアさん 30代・ママ 男の子4歳)
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