お父さんにしかられ、家をとびだしたアリアドネ。ポケットに入っていた糸だまをポーンとけりました。すると……。 一本の糸が自由自在にかたちをかえて、少女を冒険の旅へ。ゆたかな想像力が悲しみをいやし、心が洗われる絵本。
父親にしかられて家を飛び出したアリアドネの手にしていたものは、あやつり人形の糸でした。
父親にとってとても大切なものに違いありません。
同時に人形をあやつる糸に、どこか操られているようなアリアドネの姿も不思議です。
シンプルな線で表現されたアリアドネの繊細な心の動きと、自分では何も解決できないもどかしさが伝わってきました。
絵本には登場しない父親と、あやつり人形の姿が、とても気になります。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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