魔女のかぼちゃは、とてつもなく大きく育ちました。今夜はハロウィン。パンプキンパイをこっそり食べたい魔女ですが、かぼちゃはびくとも動きません。ゴーストにも、吸血鬼にも、ミイラ男にも、かぼちゃを動かすことができません。最後に現れた一匹のちいさなこうもり。こんな小さなヤツが役にたつものかと笑われても、賢いこうもりにはよい考えがありました。…日本でも有名なロシア民話『おおきなかぶ』を彷彿とさせる、エリカ・シルバーマンのリズミカルなテキスト。おどろおどろしく怖いものたちを、あたたかくユーモラスに描いたシンドラーの魅力的なイラスト世界。幸せな読後感で、ハロウィンの季節に繰り返し読みたい絵本です。
「うごいちゃだめ!」のお二人の作品です。
表紙絵の大きいかぼちゃと、いかにも魔女っぽいキャラクターに目を奪われ、作者を見て、ワクワクしながら開きました。
魔女がかぼちゃの種を蒔きました。
ハロウィンのお祭りにかぼちゃのパイを作る為なんだそうです。
大事に育てたかいあって、かぼちゃはすくすく、みるみる大きくなりました。
明日がハロウィンという日に、魔女はかぼちゃの収穫に畑へ。
ところが、力いっぱい引っ張ってもかぼちゃはびくともしません。
そこへゆうれいがやって来て、・・・。
次にきゅうけつきがやって来て、・・・。
おどろおどろしい面々の登場の連続に、小さいお子さんも興奮するだろうな〜、なんて考えていたら、アレ〜〜〜〜〜ッ、これって、なんか似てるぅ〜〜〜、「おおきなかぶ」に。
と、やっと気づきましたよ。
鈍い自分に大笑い。
小さい読者さんは、どこで気がつくかしら?楽しみですね。
怖いはずの面々が力を合わせかぼちゃを引っ張ろうとしている絵が、俄然愉快に見えて来ます。
さて、魔女はパンプキンパイを作れたのでしょうか?
親子でお楽しみください。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子13歳)
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