「あなたが生まれた日」のデブラ・フレイジャーの第2作。 ママは言います。「海はね ねがいを きいてくれるのよ。お願いしたら さがしてごらん。ほしいものが みつかるから」。海におねがいしてさがしてみたら、いろいろなものが見つかりました。貝殻や鳥の羽、すべすべになったガラスのかけら、遠い国からの木の靴、ヤシの実・・・。それは家に持ち帰ってわたしの大事な宝ものになりました。でも、お願いしなくても、海にはいつも、持ち帰ることのできないものがありました・・・。太陽や海の水、月の銀色の光や波の音・・・。いつもは忘れがちな大自然です。 海にお願いしてそれをさがしているうちに、小さな宝ものを見つけた喜びが、もっと大きな自然を発見する驚きへとくりひろげられていきます。本書では、漂着物のお話が、海辺での母と子を通して、自然にそして詩情豊かにうたいあげられています。巻末には漂着物をめぐる楽しい「海の新聞」も付いています。
美しい浜辺の写真とポップな絵(型押しした厚紙だとか)の組み合わせで自然の大切さを語る絵本です。
私が育ったのは浜辺のすぐ近くでした。
遊び場所といえばその浜辺で、
この絵本のようによく色々なものを拾ったものです。
今でも海にいくとひとしきり大きな海の向こうを眺めたあと
下ばかり向いて浜辺を歩きます。
海やそこに落ちているものは色々なことを教えてくれます。
この絵本の作者はフロリダで育ったとのことで
南の海の貝殻、サメの歯なども拾います。
巻末にはそれら海で出会えるものの解説もあり
また作者がこの本を製作する過程をつづった話も。
お話もよいけれど、ただ眺めるだけでも素敵な1冊です。
海に行きたくなってきました。 (ちびびさん 30代・ママ 男の子3歳)
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