イギリスの民話として紹介されていますが、グリム童話「ルンペンシュティルツヒェン」としても有名な話です。
なまけものの娘が、パイを五つ食べたのを「五かせも糸をつむいだ」とウソをついて王様の妃となります。結婚して11ヶ月は楽しく贅沢に暮らしますが、12ヶ月目に「これから一ヶ月毎日糸を五かせつむがないと首をはねるぞ」と言われます。奇妙な小鬼が王妃を助けて糸つむぎをしてくれますが、替わりに「おいらの名前を当てないとおいらのお嫁になってもらう」と言われてしまいます。さあ、困った王妃は・・・。という有名なおはなし。
挿絵が飯野和好さんなので、大迫力の王様・娘・小鬼が楽しめます。名前を毎晩3回ずつ当てるのも、『だいくとおにろく』など他のお話で聞いたことがある内容なので、子どもにとってはとても親しみやすいお話です。
我が家の子ども達はこの話が大好きで、毎晩読んでとせがまれますが、主人公の娘に対しては、「いい加減でなまけもののなのに、どうして幸せになるのかなぁ」と不思議がっています。ホント、小鬼こそ頑張ったのにね。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子11歳、男の子8歳、男の子5歳)
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